赤ちゃんが、泣き止まない時って本当につらいですよね。
病気でもないのに赤ちゃんが大泣きすることはよくあることで、心配のない場合がほとんどです。
でも、どうしても泣き止まないと、もしかして病気?と心配になってしまうものです。
赤ちゃんが泣くには、ちゃんと原因があるはずです。
ミルクにおむつ、抱っこなど心当たりを全部試してみても、赤ちゃんが泣き止まない場合は病気の可能性も疑ってみましょう。
そこで今回は、赤ちゃんがどうしても泣き止まないときに考えられる病気とその症状について詳しくご紹介します。
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目次
赤ちゃんが泣きやまないときの病気のサイン!
赤ちゃんが、どうしても泣き止まない!
そんなとき、もし病気が疑われる場合は赤ちゃんが激しく泣く以外に何らかの異変があるはずです。
たとえば、
- ミルクを飲まない
- 元気がない
- 発熱や嘔吐、下痢をする
- 咳や鼻水が出る
- 痛がる
- 耳をよく触る
など、普段と赤ちゃんの様子が変わったところはないかまず確認しましょう。
これといって、他に悪いところはなさそうなときでも、もしかして病気が隠れているかもしれません。
赤ちゃんの泣き方がいつもと違う場合は、ママの感を働かせて小さなサインも見逃さないようにしないといけませんね。
では、赤ちゃんが泣き止まないときに、どんな病気を疑ったらいいのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
赤ちゃんが泣き止まないときに考えられる4つの病気
赤ちゃんが泣き止まない原因の中には、重大な病気が含まれていることがあります。
ここでは、赤ちゃんが泣き止まないときに考えられる4つの病気についてご紹介しますので、その特徴や症状を押さえておきましょう。
1.小児鼠経(そけい)ヘルニア)
小児の鼠経ヘルニアは、「脱腸」と呼ばれることも多いです。
ももの付け根に腸管や卵巣が飛び出して膨らんでくる病気で、赤ちゃんの20人に1人の割合と言われるくらい多い病気です。
赤ちゃんが泣いてお腹に力が入ると、足の付け根が膨らんでくるので、おむつ交換のときに気をつけて見るようにしましょう。
ももの付け根が膨らんでいるだけなら治療の必要はありませんが、症状が進むと膨らみを押しても元に戻らなくなる、ヘルニア嵌頓(かんとん)を引き起こすことがあります。
その場合は、緊急処置が必要になるのですぐに医師の診察を受けましょう。
赤ちゃんは強い痛みがあるため激しく泣くだけでなく、ももの付け根がカチカチに赤く腫れ上がるので、見たらすぐに分かるはずです。
赤ちゃんの泣き方がおかしい、いつもと様子が違うなど、気になるときは迷わず医療機関を受診するようにしましょう。
いつも世話をしているママなら「普段と違う泣き方」だと気づくはずなので、焦らず冷静に判断してくださいね。
2.腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)
腸重積症は、小腸の最後(回腸)が大腸の中にはまりこんでしまう病気です。
赤ちゃんが腸重積症にかかると、突然激しく泣き出したかと思うと、しばらくすると泣き止んでぐったりしてしまいます。
これを一定間隔(10~30分くらい)で繰り返して、やがて嘔吐や血便が出るなどの症状が出てきます。
元気だった赤ちゃんが突然激しく泣いたり、嘔吐したりする場合は腸重積症の疑いがあります。
血便は症状が進まないと出ない場合もあるので、血便が出ていないからといって腸重積症ではないとが限りません。
腸重積症の進行は非常に早いので、治療が遅れないように早い段階で病院に連れていく必要があります。
24時間以内に処置をしないと、開腹手術の可能性も高くなるので一刻も早く受診するようにしましょう。
3.中耳炎
中耳炎は、耳の奥(中耳)の部分に菌などが侵入して炎症を起こすものです。
赤ちゃんは、風邪などをきっかけに中耳炎になることが多く、再発しやすく治るのに時間がかかったりするので注意が必要ですね。
風邪かな?と思っていると、いつの間にか中耳炎を起こしていることもよくあります。
赤ちゃんの場合は、発熱を伴う(38~39℃の高熱が出ることもある)ことも多く、強い痛みで激しく泣いて、泣き止まないこともあります。
赤ちゃんが泣きやまない以外に、耳を気にする、痛がる、発熱、耳垂れなどの症状がある場合は急性中耳炎の可能性があります。
風邪やのど、鼻に病気があると特に中耳炎になりやすいので注意が必要です。
4.小児肘内症(しょうにちゅうないしょう)
小児肘内症とは乳幼児期に起こりやすく、子供の肘(ひじ)が抜けることです。
例えば、転びそうになった子供の手を、とっさに引っ張っただけでも簡単に肘が外れてしまいます。
子供が転んだり、手を引っ張ったりした後に、激しく泣いて腕を動かさなくなった場合は、肘が抜けている可能性があります。
こういった時は、すぐに整形外科を受診するようにしましょう。
小児肘内障の治療は簡単で、先生が肘を少し触っただけでその場ですぐに治せます。
それまで泣いていたのがウソのように泣き止んで、腕もすぐに動かせるようになります。
子供の肘は、7歳くらいまでは外れやすいので注意が必要です。
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赤ちゃんが泣きやまない原因は、もしかして?
赤ちゃんが泣きやまないのは、病気のせいばかりではありませんよね。
「心当たりは試したけど、全部ダメだった。」
「もう、どうしようもない!」
そんな時でも、もしかしたら気づいていないことがあるかもしれません。
もう一度、赤ちゃんが泣いている原因を探ってみましょう。
赤ちゃんが泣き止まないときに、原因として考えられることを下記にまとめてみましたので、心当たりはないかチェックしてみてくださいね。
赤ちゃんが泣きやまない時に考えられる原因
- 夜泣きや、かんしゃくがひどい(かんのむしが強い)
- 口内炎や、のどの痛みやはれがある
- 寂しい、不安な気持ちがある
- 部屋の温度が暑すぎ、寒すぎ
- 便秘が続いていたり、お腹にガスがたまったりして苦しい
- ミルクや母乳の量が多く、飲ませすぎで苦しい
- 身体にケガや、虫さされなどがある
- 身体に湿疹やかぶれ、じんましんがある
- 夜泣きや黄昏泣き(夕方から夜にかけて何をしても泣き止まない)
最後に
今回は、赤ちゃんが泣き止まないときに考えられる、病気とその症状についてご紹介しました。
赤ちゃんが泣きやまない原因は、病気以外のところにある場合がほとんどです。
ですが、赤ちゃんが泣きやまないときには重大な病気が隠れている場合もあるので、病気のことも視野に入れて考えてみてくださいね。
心配し過ぎもよくないですが、赤ちゃんの気持ちを分かってあげられるのは、ママしかいません。
たくさんの「もしかして?」を探って、泣いている赤ちゃんの気持ちを上手にくみ取ることができたらいいですね。