赤ちゃんがチャイルドシートの後ろ向きを嫌がるようになると、お出かけするのもおっくうになってしまいますよね。
今までは大人しく乗っていたのに、ある日突然嫌がるようになることもよくあります。
音楽をかけたり、おもちゃを与えてみたり、いろいろ試してみても全く泣き止まない…むしろ絶叫しているなんてことも。
赤ちゃんにずっと泣かれると、運転どころじゃなくなります。
「せめて、チャイルドシートを前向きにできたら・・・」
そう思ったことはありませんか?
いったい、チャイルドシートはいつまで後ろ向きで乗せたらいいのでしょうか?
そこで今回は、チャイルドシートの後ろ向きはいつまでなのか、チャイルドシートを嫌がるときの対処法についてご紹介します。
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目次
チャイルドシートは後ろ向きでいつまで乗せる?
チャイルドシートを後ろ向きに取り付ける時期は、赤ちゃんの体重が9~10㎏未満とされています。
成長には個人差が大きいので体重で表示されていますが、赤ちゃんを前向きに座らせるのは生後9ヶ月過ぎて、体重が10キロを超える頃を目安にしましょう。
ただし、製品によっても違いがあるので、必ず取扱説明書で確認してくださいね。
チャイルドシートは、危険な車の事故から赤ちゃんを守るためのものです。
万が一、前向きのチャイルドシートに乗って正面衝突すると、赤ちゃんの肩が抑えられたまま、頭だけが前に動くので首にすごく負担がかかります。
赤ちゃんの頭は大きいので、思い切り「カックン」となってしまいますよね。
その点、赤ちゃんを後ろ向きに乗せると、衝撃を背中全体で受け止めることができるので、首への負担も少なくて済みます。
赤ちゃんはできるだけ長く、後ろ向きの状態でチャイルドシートに乗せた方が安心です。
助手席に後ろ向きのチャイルドシートは危険!
赤ちゃんがチャイルドシートを嫌がるようになると、助手席に乗せたくなってしまいますが危険なので絶対やめましょう。
チャイルドシートの取り扱い説明書にも記載されていますが、エアーバックが装着されている車の助手席に、チャイルドシートを後ろ向きに乗せることは禁止されています。
エアーバッグの衝撃は大人でも吹っ飛んでしまうほどで、時速100~300㎞の速度で開き、威力もプロボクサーのパンチ並みと言われています。
助手席に、子供や赤ちゃんを乗せた交通事故もたくさん起きていますよね。
エアーバックが作動した場合の危険を考えると、子どもは必ず後部座席に乗せるようにしましょう。
チャイルドシートの誤った取り付け方は、揺さぶられっ子症候群の原因に
赤ちゃんを、激しく揺さぶることで起こる揺さぶられっ子症候群。
参考記事 ➡揺さぶられっ子症候群の症状とは?いつまで注意が必要?
乳幼児は頭が大きい上に首が弱く、激しく揺さぶられると脳が動き、脳出血や硬膜下血腫などを起こす可能性があります。
本来なら、首のすわっていない赤ちゃんはチャイルドシートを後ろ向きにすして、水平に寝かせるベッド型を使うのが大原則です。
ところが、誤ってチャイルドシートを前向きに設置して、赤ちゃんに強い衝撃を与えてしまい、揺さぶれっ子症候群になってしまったという実例もあります。
間違っても、
- 赤ちゃんが泣いて困るから
- 顔が見えないから
などといった理由で、反対向きに設置をしないでくださいね。
揺さぶられっ子症候群は、赤ちゃんの月齢に合ったチャイルドシートを正しく装着していれば、車の振動だけでは起こることはあまり考えられません。
それでも赤ちゃんを乗せているときは、丁寧な運転とこまめな休憩をとるように心がけるようにしましょう。
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チャイルドシートを嫌がる理由をチェック!
赤ちゃんがチャイルドシートを嫌がって、泣いたり暴れたりするようになると、シートベルトをするだけでも大変ですよね。
もし、赤ちゃんが急にチャイルドシートを嫌がるようになった場合は、次のような理由が考えられます。
- ベルトがきつい。
- 車内が暑すぎる。
- 寝かされるのが嫌!
- ママの顔が見えなくて不安。
少しでも心当たりがあれば、赤ちゃんがチャイルドシートを嫌がっている原因を取り除いてあげましょう。
それぞれに合った対処法をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
チャイルドシートを嫌がるときの対処法
◆ ベルトがきつい場合
シートベルトが赤ちゃんのおなかを圧迫していることや、ベルトが肩の高さに合っていない場合もあるので、必ずチェックしましょう。
◆ 車内が暑すぎる場合
赤ちゃんは汗っかきなので、チャイルドシートにずっと寝かされると背中が汗びっしょりなんてことも。
そんなときは、背中にひんやりシートを敷いてあげるといいですよ。
チャイルドシート用やベビーカー用など、ひんやりシートもたくさん種類が出ていますよね。
◆ 寝かされるのが嫌な場合
お座りができるようになると、まっすぐ仰向けに寝かされるのを嫌がるようになります。
その場合、チャイルドシートの背もたれの角度を10度くらい起こしてあげましょう。
角度調整がないタイプは、車の座席と台座の間に固いパッド等を入れて、少し角度をつけてあげるといいですよ。
◆ ママの顔が見えなくて不安な場合
チャイルドシートを後部座席に設置するため、ママの顔が見えなくて不安に思って泣いてしまう赤ちゃんもいます。
車に乗せたらママも後部座席にしばらく一緒にいて、赤ちゃんの不安を取り除いてあげることも大切です。
運転中も、しっかり赤ちゃんに声をかけてあげましょう。
チャイルドシートの後ろ向きを嫌がるときの対処法
赤ちゃんにギャン泣きされると、運転に集中できなくて困りますよね。
他のママさんも同じように悩まされながら、いろいろ工夫されているようです。
チャイルドシートを嫌がる赤ちゃんに効果的だった方法をご紹介しますので、お子様に合ったものを見つけてくださいね。
チャイルドシートを嫌がるときの対処法
- 子供向けの音楽や曲をかける。(CDなど)
- 子守唄を歌う。(お腹にいた時に聞いていた歌が効果的)
- 赤ちゃんの近くにおもちゃをつり下げる。
- お気に入りのおもちゃを渡す。
- シールブックで遊ばせる。
- 鏡を見せる。
- ぬいぐるみなど赤ちゃんのお気入りの入眠グッツを与える。
- 大人の目が行き届くときは、月齢に合ったお菓子を与える。
- YouTubeの動画を流す。
- DVDを見せる。
- お座りができるようになったら、ハンドルのおもちゃを取り付ける。
まとめ
赤ちゃんが泣いていると、ついつい抱っこしたくなりますよね。
でも、一度チャイルドシートから降ろしてしまうと、「泣けばおろしてもらえる」と赤ちゃんは認識してしまいます。
チャイルドシートを嫌がって泣きやまないときでも、赤ちゃんの安全には変えられないので、絶対に降ろさないようにしましょう。
嫌がる理由を取り除いた後しばらく様子を見て、お茶を飲ませたりミルクを与えたりして、気分転換させてあげてくださいね。
チャイルドシートの後ろ向きを嫌がる赤ちゃんが気になって、運転に集中できない・・・
そんなときは、車用のミラーを取り付けるのも効果があります。
運転中でも、車内後部の赤ちゃんの様子が確認できるので、ママも少しは安心できますよ。