赤ちゃんが夜中に何度も起きるようになったり、お昼寝の時間が短いと感じたりすることはありませんか?
今まで寝てくれていたのに、どうして急に寝なくなったんだろうと悩んでしまいますよね。
赤ちゃんの睡眠サイクルがいきなり乱れてしまうと、ママも本当に大変です。
夜中にたびたび起きてしまう赤ちゃんは、どうすればぐっすり寝るようになるのでしょうか。
そこで今回は、赤ちゃんが夜中に何度も起きるのはなぜなのか、寝なくなる原因や効果的な対処法について詳しくご紹介します。
スポンサーリンク
目次
赤ちゃんが夜中に何度も起きるのはなぜ?
赤ちゃんは生後3ヶ月頃になると、ようやく寝る時間が少しずつ長くなってきます。
ところが、生後4~5ヶ月頃から急に寝なくなったり、やっと寝かしつけたかと思ったら、1時間もしないうちにまた泣き出してしまうことも多くなります。
これは、赤ちゃんの成長と大きく関係しています。
ちょうど、赤ちゃんが生後4ヶ月頃になると、視覚、聴覚、嗅覚などの五感が発達して、今まで以上に認識能力が高まってきます。
そのため、親が近くにいないと不安で泣いたり、夜中に何度も起きたりすることがあると考えられます。
また、この時期の赤ちゃんは睡眠リズムが整っていません。
その上、深い眠りのノンレム睡眠と、浅い眠りのレム睡眠の切り替えが、上手くいかないことも原因の一つです。
つまり、夜中に何度も起きるのは、赤ちゃんの成長過程で起きる一時的な現象なんですね。
このように、今までよく寝てくれていた赤ちゃんが、急に睡眠が不安定になって、夜中に何度も起きるようになる現象を睡眠退行と言います。
赤ちゃんが急に寝なくなる原因!「睡眠退行」とは?
「睡眠退行」といっても、あまり聞きなれない言葉かもしれませんね。
睡眠退行とは、たとえそれまで夜ぐっすり眠っていても、月齢が低かったころのように、浅い睡眠時に何度も起きてしまうことを言います。
ですから、突然赤ちゃんが、
- 夜中に何度も起きるようになったり
- お昼寝が短くなったり
- 寝つきが悪くなったり
するようになった時は、睡眠退行の時期なのかもしれません。
睡眠退行は、赤ちゃんの成長過程によくみられるものなので心配しないでくださいね。
欧米では、Baby sleep regression(赤ちゃんの睡眠退行)として認識されています。
睡眠退行は個人差が大きく、全く経験しない赤ちゃんもいれば1ヶ月ほど続く場合もあります。
実は、睡眠退行の現れる時期は生後4ヶ月頃だけでなく、生後8ヶ月・11ヶ月・18ヶ月・2歳頃と頻繁にあるんですよ。
なかでも、生後4ヶ月頃が一番多くの赤ちゃんが経験すると言われています。
赤ちゃんが夜中に何度も起きるようになると、ママも心配になりますが、これも成長過程の一つです。
2歳くらいまでは、何度も起こされるのはしかたないこと・・・と少し長い目で見てあげてくださいね。
そうは言っても、いきなり赤ちゃんの睡眠サイクルが乱れてしまうと、ママやパパの悩みが大きくなるので、できるだけ早めに適切な対処をしていきましょう。
スポンサーリンク
赤ちゃんが夜中に何度も起きるときの対処法!
赤ちゃんは浅い眠りと、深い眠りを頻繁に繰り返しています。
ぐっすり寝ている赤ちゃんも、大人と比べると眠りが浅いので、いつでも目を覚ましやすい状態にあります。
しかも、一度目が覚めてしまうと、赤ちゃんは自力ではなかなか眠ることができないので、夜中に何度も起きてママに助けを求めてしまうのです。
このように、赤ちゃんが「睡眠退行」の時期に夜中に何度も泣いているときは、
- ママが近くにいないと不安
- 浅い睡眠と深い睡眠の切り替えが上手くいかない
- 添い乳がないと眠れない
など、赤ちゃんが不安感を感じていたり、眠いのに上手く眠れなかったりすることがとても多いです。
そんなときは、ママがどう対処したらいいのかをまとめましたので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
赤ちゃんが不安を感じている
赤ちゃんは、不安を感じて目が覚めることがよくあります。
たとえば、目を覚ましたときにママがいない、寝る前は電気がついていたのに目が覚めたら真っ暗になっているなど、ちょっとした環境の変化でも赤ちゃんは不安を感じてすぐに起きてしまいます。
ですが、この場合、安心すればすぐに寝てくれることが多いです。
下記の点に注意して、寝かしつけてみてくださいね。
- 寝かしつけるときから、部屋の電気を消して寝付いてもしばらく付き添う。
- ぐずりだしてもすぐに抱きかかえず、手を握ったり、背中をポンポンしたりして、様子を見る。
- 赤ちゃんにぴったりくっついて、寝かし付ける。
- おっぱいを欲しがってもすぐに授乳せず、触らせて様子を見る。
浅い睡眠と深い睡眠の切り替えが上手くいかない
赤ちゃんは眠りが浅い(レム睡眠)のときに、泣き始めます。
これは次の深い眠り(ノンレム睡眠)への切り替えが上手くいかずに、目が覚めてしまうのです。
もともと赤ちゃんは、眠ること自体まだ上手にできないだけでなく、浅い眠りが何度も来るので、頻繁に目を覚ましやすいのです。
また、眠りが浅いとき、赤ちゃんも夢を見て寝言を言います。
でも、まだしゃべることができない赤ちゃんは、寝言を「泣く」ことで表現するので、その点にも注意をして寝かしつけてくださいね。
※ 眠ってから40~50分おきに泣き出す場合は、寝言泣きの可能性が高いです。
- 眠りが浅いときの寝言泣きは、泣き始めてもすぐには抱っこせず、2~3分様子を見る。
- 寝言泣きと感じたときは、すぐにオムツを変えたり、授乳したりしないで少し様子を見る。
- ギャン泣きしているときは、お腹をすかせている可能性があるので授乳する。
添い乳をしないと眠れない
赤ちゃんが夜中に何度も起きると悩んでいるママの中には、添い乳をして寝かしつける方が多いですね。
添い乳が習慣になると、赤ちゃんが少し目が覚めた時に寝ながらおっぱいを探し、少し授乳するとすぐに寝る、これを夜中に何度も繰り返してしまうこともあります。
おっぱいには精神を安定させる効果もあるので、赤ちゃんによっては添い乳をしないと眠れなくなってしまうことも。
赤ちゃんは安心感を求めて、おっぱいを欲しがっていることが多いので、急にやめることは難しいことも事実です。
下記の点に注意して、添い乳に頼らない寝かしつけを試してみて下さいね。
- 夜間授乳が必要なときは、添い乳ではなくきちんと起き上がって飲ませる。
- 寝る前に、添い乳の代わりにミルクを与えてみる。
- いきなり添い乳を止めてしまうと、心理的ストレスが強すぎるので、徐々に減らしていく。
- 添い乳が癖になっている場合は、急に止めると泣いてしまうので、抱っこやトントンなどで安心感を与える。
まとめ
赤ちゃんが夜中に何度も起きる原因は、一人ひとり違います。
毎晩、泣いて起こされるとママも精神的につらくなってきますが、根気よく赤ちゃんの睡眠を妨げる原因を探ってみて下さいね。
寝かしつけの方法に正解はないので、赤ちゃんが寝てくれて、ママも少しでも睡眠が取れるように自分たちに合った方法を探してみて下さいね。