新生児や赤ちゃんは、一日に何度もしゃっくりをするので、気にされているママさんもいるのではないでしょうか?
赤ちゃんのしゃっくりが始まると、なかなか止まらなくて心配になるときもありますよね。
特に、授乳後にしゃっくりすることが多いので、やっとゲップを出させたと思っても、今度はしゃっくりが始まってしまうなんてこともよくあります。
ずっと、しゃっくりが続くと赤ちゃんもぐずって眠れないので、なんとかして早く止めてあげたいものですね。
そこで今回は、
- 新生児や赤ちゃんのしゃっくりの原因や止め方
- 授乳後にしゃっくりが多い理由
- しゃっくりが気になるときの見直しポイント
- 病気の可能性
について、詳しくご紹介します。
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目次
新生児や赤ちゃんがしゃっくりをする原因は?
赤ちゃんのしゃっくりは、何かのはずみで横隔膜がけいれんを起こした状態のことです。
このとき声帯が閉じて空気が遮断されるので、あの「ヒクッ」という音が一定間隔で起きてしまうのです。
赤ちゃんは体の発達が未熟なため、ほんの少しの刺激でも簡単にしゃっくりが出てしまいます。
たとえば、体温の変化にも敏感なのでオムツが濡れていたり、体が冷えたりしたときにも生理的現象でしゃっくりが出ることもよくあります。
特に、生まれてから生後6ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、しゃっくりがとても出やすいですね。
しゃっくり自体は体に害はないので、おさまるまでしばらく様子を見ても大丈夫です。
赤ちゃんが、1日に何度もしゃっくりしてすごく気になる・・・
そんなママの心配も、月齢が低い時期だけでなので、赤ちゃんはしゃっくりが多いものだと考えて焦らずに対処してあげましょう。
新生児や赤ちゃんが授乳後にしゃっくりが多いのはなぜ?
新生児や赤ちゃんのしゃっくりは、母乳やミルクを飲んだ後に出ることが多いですよね。
これは母乳やミルクを飲むことによって、食道や胃への刺激が横隔膜に伝わって、横隔膜が反射的にけいれんを起こすためです。
まだ授乳に慣れていない新生児の場合、母乳やミルクと一緒にたくさんの空気を吸い込んでしまいますよね。
その分、胃が大きく膨らんで、それによって横隔膜が圧迫されてしゃっくりが引き起こされるのです。
赤ちゃんも授乳に慣れてきて、母乳やミルクを上手に飲めるようになってくると、しゃっくりもだんだん減ってきますよ。
しゃっくりが2~3時間続くことも珍しくないので、あまり心配しないでくださいね。
赤ちゃんのしゃっくりの止め方は?
赤ちゃんのしゃっくりは、放っておいても自然に止まることがほとんどです。
ですが、長時間しゃっくりが治まらずに赤ちゃんが眠れない、落ち着かないなどの場合はいろいろな方法を試して早く止めてあげたいですね。
新生児や赤ちゃんのしゃっくりを止める方法をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
■ 母乳やミルクなどを少し飲ませる
しゃっくりを止めるために、母乳やミルク、湯冷ましなどを少しだけ飲ませてみましょう。
このとき、飲ませすぎると膨らんだ胃が横隔膜を圧迫して、しゃっくりがまた出やすくなるので飲ませすぎないようにしてくださいね。
■ ぬれたオムツは頻繁に交換する
寒さで赤ちゃんの体が縮まるときに、しゃっくりが出ることもあります。
オムツがぬれたままになっていると、想像以上に体が冷えてしまうので、オムツ替えはこまめにするようにしましょう。
■ 授乳後は、しっかりゲップを出させる
授乳した後に始まったしゃっくりは、ゲップをさせると止まりやすいです。
赤ちゃんを縦抱きにして背中をさすったり、やさしく「トントン」したりしてゲップを出させましょう。
■ お腹を温める
体が冷えるとしゃっくりが出ることがあるので、温めたタオルやガーゼなどを、みぞおちあたりに当てて温めてあげるのも効果的です。
■ 体を温める
寒さで体が縮こまってしゃっくり出ているようなときは、赤ちゃんを温かいお風呂に入れてあげるといいですね。
ただし、湯冷めしないように気を付けてくださいね。
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赤ちゃんのしゃっくりが気になるときの見直しポイントは?
赤ちゃんのしゃっくりが止まらないで、ずっと「ヒクッ、ヒックッ」と繰り返されると、ママもどうしても気になってしまいますよね。
一般的には、赤ちゃんのしゃっくりの原因は、母乳やミルクの飲み過ぎや、空気を吸い込み過ぎていることが多いです。
赤ちゃんのしゃっくりが頻繁に出るときは、授乳量や授乳方法を見直してみるといいですね。
特に、新生児は母乳やミルクを飲ませるとき、空気を飲みこまない工夫をしてあげましょう。
たとえば、
- 母乳を与えるとき、空気を飲み込まないようにしっかりくわえさせる。
- 母乳の場合、授乳の向きを変えるときに一度ゲップさせる。
- ミルクの場合、哺乳瓶の角度を45度に傾けて空気を飲みこまないようにする。
- 哺乳瓶の飲み口の穴が、小さすぎても飲みにくく空気を飲み込んでしまうので、ちょうどよい大きさに調整する。
などです。
他にも、授乳中や授乳の後はしばらくの間、赤ちゃんの体勢ができるだけまっすぐになるように縦抱きにするといいですね。
そうすることで、赤ちゃんの横隔膜への負担を軽くすることができますよ。
新生児や赤ちゃんのしゃっくりが止まらないときの病気の可能性は?
生後6ヶ月頃までの赤ちゃんは、体の構造や発達が非常に未熟なのでしゃっくりがとても多いですが、放置していても問題ないとされています。
ですが、まれにしゃっくりが、赤ちゃんの体の不調や病気のサインである可能性も考えられます。
しゃっくりが続いていている赤ちゃんが、
- 機嫌が悪く、辛そうにしている。
- 吐き戻しを繰り返して、ぐったりしている。
- 元気がなく母乳やミルクを飲まない。
など、いつもと違った様子が見られるときは、念のため病院で診てもらってくださいね。
赤ちゃんのしゃっくりが止まらないときに考えられる、2つの病気についてご紹介します。
逆流性食道炎
生後2ヶ月頃までは、特に胃の入り口が緩く筋肉が未発達なので、胃から食道へと逆流しやすくなっています。
無症状で逆流するだけの場合は胃食道逆流現象といい、新生児や乳児ではよくみられる生理的なものなので心配はありません。
ですが、赤ちゃんのしゃっくりが原因で、胃液が逆流して食道に炎症を起こす場合もあります。
しゃっくりしながら嘔吐を繰り返して、酸っぱい匂いがするよだれがたくさん出るような場合は、逆流性食道炎を引き起こしている可能性も考えられます。
このような場合は、早めに病院を受診するようにしてくださいね。
難治性しゃっくり
しゃっくりは、48時間以上続くと「難治性しゃっくり」と言われています。
難治性しゃっくりは、中枢神経の異常や横隔膜に近い内臓系の異常など、何らかの病気が原因になっていることも考えられます。
長い間、赤ちゃんのしゃっくりが続いて母乳が飲めない、顔色が悪くなっているなどの場合は早めに病院で診てもらいましょう。
まとめ
赤ちゃんのしゃっくりが出やすいのは、横隔膜の発達が十分でないことが原因になっているので、成長とともに自然と少なくなってきます。
新生児の頃、頻繁にしていたしゃっくりも、生後6ヶ月過ぎくらいにはずいぶん気にならなくなりますよ。
ですが、なかには月齢が高くなってもしゃっくりが頻繁に出る赤ちゃんもいます。
この場合、母乳やミルク、離乳食などを勢いよく飲んだり食べたりして、たくさんの空気も飲み込んでしまい、ふくらんだ胃が横隔膜を刺激していることが考えられます。
月齢が高くなっても赤ちゃんのしゃっくりが気になる場合は、母乳やミルクの飲み方、食事の食べ方にも気を付けてあげてくださいね。