1歳7・8・9・10ヶ月頃になっても、言葉を喋らない・・・
つい他の子と比べて、うちの子はどうして言葉が遅いんだろう?と心配になっていませんか?
子供が話し始める時期は個人差が大きいと分かっていても、言葉の発達が遅いと何かと気になるものです。
いったい、いつ頃まで言葉を喋らなくても、あまり心配しなくていいものなのでしょうか?
また、子供の言葉を育てるために何かできることはあるのでしょうか?
そこで今回は、
- 1歳7ヶ月・1歳8ヶ月・1歳9ヶ月・1歳10ヶ月頃の言葉の遅れの判断基準
- 言葉が遅いと感じたときの確認事項
- 言葉を育てるためにママができること
について、詳しくご紹介します。
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目次
子供の言葉の発達は個人差が大きい
言葉の発達は個人差が大きいので、2歳頃になっても最初の1語がまだ出てこないことも珍しくありません。
意味のある言葉を初めて話せるようになる時期は、1歳頃から話し始める子が多いですが2歳過ぎてからようやく話し始める子もいます。
自分の子供より月齢が低い子が、いろいろな言葉を喋り始めるとどうしても気になりますが、1歳7・8・9・10ヶ月の時点で言葉を話さないからと言って、あまり心配しすぎもよくありません。
幼児期の言葉の遅れは、
- ただ言葉の習得が遅いだけの場合
- 育ちのスピードの違い
など、個人差の範囲で、その後の発達に問題がないケースも多いです。
また、発語には子供の性格による影響も大きいと言われています。
もともと子供の性格が、新しいことや興味を持ったことをすぐに行動に移す子もいれば、じっくり様子を見ながら行動に移すタイプの子もいますよね。
すぐに行動に移すタイプの子はおしゃべりするのも早く、慎重なタイプはある程度記憶をためて後から言葉を使い始めるので、発語が遅くなってしまいます。
このように言葉の発達は個人差が大きく、子供の性格によってもずいぶん違いがあるのです。
1歳 7・8・9・10ヶ月になっても喋らない!言葉の遅れの判断基準は?
「言葉の遅れ」とは、発語や言葉の理解が平均的な年齢から大幅に遅れること言います。
たとえば、
- 1歳半で意味を伴った言葉が2つ以下
- 1歳半で簡単な指示が理解できない
- 3歳で2つの単語による2語文が出ない
などの状態のときに、言葉が遅れていると判断することができると言われています。
ですが、
- こちらの言葉の意味が理解できる
- 指差しができる
この2つができている場合は、言葉の遅れがあってもやがて言葉につながっていくので、あまり心配はありません。
言葉の発達は、言葉を理解することが先で、言葉を話すようになるのはその次です。
ですから、言葉の遅れの判断基準は言葉の数だけではなく、子供が言葉の意味を理解できているかどうかが大切ですね。
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1歳7・8・9・10ヶ月で言葉の遅れが気になるときの確認事項は?
1歳7・8・9・10ヶ月頃の言葉の遅れと言っても大きく分けると、次の2つのパターンに分かれます。
- 言葉の習得の遅れや、育ちのスピードの違いで遅れている場合
- 聴覚や発達に障害があるために、言葉の遅れを生じる場合
上記の、①のような場合はまだ言葉を話すことができなくても、やがて年齢が上がってくるとともに自然と話すようになってきます。
ですが、②のような場合は病院の受診や、専門の相談機関への相談も検討してみる必要があります。
まずは、子供の言葉の発達が遅いと感じたら、下記の点に注意して確認するようにしましょう。
聴覚の機能に問題がないか
乳幼児はいろいろな音を聞いたり、声を出したりしながら言葉が話せるようになるため、耳の聞こえに問題があるとどうしても言葉の遅れにつながってしまいます。
ですから、言葉の遅れが気になるときは、耳のきこえに問題がないかどうかを確かめる必要があります。
耳のきこえの障害は、生まれつきの場合だけではありません。
その後の病気、例えば中耳炎やおたふくかぜなどによっても、耳の聞こえが悪くなる場合があります。
言葉を覚えるにはまず、耳が聞こえるということが重要です。
耳のきこえの問題は保護者によって見つかることも多いので、普段から注意するようにしてくださいね。
言葉の理解ができているかどうか
言葉の発達には、まず周りの状況や大人が言っていることが理解できていなければいけません。
ですから、子供が言葉をちゃんと理解ができているかどうかの確認も大切なことです。
なかには「ワンワン」「ママ」など単語が言えても、言葉の意味を理解できていないこともあります。
たとえば、ママが「ワンワンかわいいね。」と言った後に「ワンワン」と繰り返しているようなときです。
このように「オウム返し」になっているだけの場合は、まだ言葉の理解ができていないということになります。
子供が言葉の意味を理解できているかどうかは、
「ゴミ箱にポイしてきて。」
「ティッシュを持ってきて。」
など、指を差したり視線を向けたりしないで、言葉だけを聞いて指示に従うことができるかどうかを確かめるようにしましょう。
人と関わろうとする態度があるかどうか
子供が言葉を話すようになるためには、体と心が二つ揃わなければいけないと言われています。
体が健康に育っていれば、あとは心の問題です。
子供の心はママやパパなど、たくさんの周りの人とのコミュニケーションの積み重ねから生まれます。
そして、他者の言葉とふれあう経験から、言葉の意味がだんだん分かるようになってきます。
親子で同じものを見たり、同じことをして遊んだりして子供に積極的にかかわるようにして、コミュニケーションをとることが大切ですね。
もし、お子さんが周りの人の言葉に反応したり、身振り手振りで何か誘ってきたりすれば順調に心は育っている証拠です。
まだ、言葉は喋れなくても周りのことに興味を示し、積極的に人と関わろうとしている様子が見られれば、あまり心配ないですね。
「言葉を育てる」ためにママができることは?
1歳7・8・9・10ヶ月頃になっても喋らない、言葉が少ないなど・・・
ママが少しでも気になるときは、お子さんの好きな絵本やアニメ(1日1~2時間程度)などを用いてたくさん刺激を与えてみましょう。
子供は日常生活でさまざまな経験をしながら、言葉を発するための準備をしています。
準備とはまず、
- 言葉を理解すること
- コミュニケーションをとること
- 思い通りに音を発すること
これらの要素がすべてそろって初めて言葉が喋れるようになります。
1歳7・8・9・10ヶ月の頃の、子供の「言葉を育てる」ためにママができることをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 子供に話しかけるときは、聞き取りやすいようにゆっくりと話す。
- 絵本の読み聞かせは、子供の興味がある絵本を読むようにする。
- 遊びなどを通して、親子で楽しみながら子供に声掛けをする。
- 体を動かす遊びをしながら、声かけするのも効果的。
- 子供の気持ちを代わりに表現してあげる。(「おいしいね。」「かわいいね。」など)
- テレビを見せるときは子供だけで見せるのではなく、抱っこしたり途中で話しかけたりしながら一緒に見るようにするといい。
- 年齢の近い子たちと遊ばせる。(児童館や支援センターなど、年齢の近い子が集まる場所に積極的に出かける。)
まとめ
子供は3歳になるまでに、およそ600~1000ぐらいの言葉を話せるようになると言われています。
1歳7・8・9・10ヶ月頃に喋らない子も、ある日突然たくさんの言葉を話し出す事例もたくさんあります。
言葉が喋れるようになるまでは、話すための準備期間だと考えて、日常的なやり取りの中でコミュニケーションをしっかりとるようにしてくださいね。