新生児の赤ちゃんが頻繁にくしゃみをすると、ママはとても気になるものです。
ましてや、くしゃみだけでなく鼻水まで出てしまうと・・・
「もしかして、風邪?」「アレルギー?」など、いろいろ病気の心配までしてしまいますよね。
新生児にくしゃみが多いのは、いったいどうしてなのでしょうか?
そして、赤ちゃんがくしゃみをたくさんするときは、どんなことに気を付けて対策したらいいのでしょうか?
そこで今回は、
- 新生児のくしゃみが多い原因
- 新生児のくしゃみ・鼻水は病気とは限らない?
- 赤ちゃんにアレルギー性鼻炎の可能性は?
- 新生児のくしゃみが多いときの対策
について、詳しくご紹介します。
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目次
新生児にくしゃみが多いのはどうして?
赤ちゃんは、鼻の穴から空気をたくさん吸い込んでいます。
ですが、空気の中にはほこりやウイルスなど、たくさんの異物が混じっているので、それをそのまま吸い込んでしまうと病気の原因になってしまいます。
そこで、鼻の中に侵入した異物を一生懸命に追い出そうとするため、赤ちゃんもくしゃみをするのです。
特に、新生児の赤ちゃんにくしゃみが多いのは、主に下記の3つの原因が考えられます。
1. 新生児には鼻毛がない
鼻毛は空気中のごみやほこりなどが直接入らないようにするために大切な働きをしますが、新生児にはまだ鼻毛は生えていません。
鼻毛がないために、ほこりなどの侵入を防ぐことができないので、くしゃみをすることで入ってきた異物を体の外へ追い出しているのです。
新生児が大人に比べてくしゃみが多いのは、鼻毛がないことが大きく関係しているんですね。
「新生児に鼻毛があるかどうかなんて見たことがない・・・」
そんなママさんも多いかもしれませんが、赤ちゃんのくしゃみが気になるときは鼻の中を確認してみてくださいね。
2. 新生児の鼻の粘膜は刺激に弱い
鼻毛だけでなく、鼻の中の粘膜も空気中の異物を取り除くために大きな働きをしています。
私たちは鼻の中の粘膜を湿らせておくことで、とても小さなほこりやゴミなども吸い取っているんですね。
ですが、新生児の鼻の中は鼻毛がない上に、体の機能が未熟なため鼻の粘膜がとても敏感なのです。
ですから、新生児はほこりだけでなく、冷たい風が鼻の中に入り込んだだけでも、敏感に反応してすぐにくしゃみが出てしまうのです。
3. 赤ちゃんにも「光くしゃみ反射」がある
光くしゃみ反射とは、強い光の刺激でまぶしさを感じてくしゃみが出てしまうものです。
太陽や蛍光灯などの強い光をみると、反射的にくしゃみが出ることはありませんか?
光くしゃみ反射の詳しい原因はまだ解明されていませんが、日本人の4人に1人の割合でこの症状が出ると言われています。
まぶしい光を見るとくしゃみが出るのは誰にでも起こることではなく、一部の人たちだけに起こる生理的(正常)な反射だったんですね。
また、光くしゃみ反射は優性遺伝によって親から子供に受け継がれます。
ですから、家族に光くしゃみ反射の人がいる場合は、赤ちゃんも蛍光灯の光を見ただけでくしゃみが出ることもあるのです。
新生児はくしゃみや鼻水が出ても病気とは限らない?
新生児はくしゃみをよくするので、鼻水まで出てしまうこともあります。
鼻水と言えば、風邪を引いた時に出る症状というイメージが強いので、どうしても気になりますよね。
ですが、鼻水には鼻の中に侵入した異物を洗い流すという役割もあるので、くしゃみと一緒に鼻水が出ても自然なことなのです。
くしゃみと鼻水が出たからと言って、必ずしも病気というわけではないんですね。
鼻水の色が透明でさらさらしている状態のときは、異物などの軽い刺激や、気温の変化などの原因が考えられるのであまり心配はありません。
くしゃみや透明な鼻水が出るだけで、赤ちゃんに熱や咳など他の症状がなければ、しばらくは様子を見るようにしましょう。
しかし、ネバネバした鼻水や黄色い鼻水が出るような場合は、風邪などのウイルス感染も考えられます。
風邪のウイルスも200種類以上あり、ママが感染していないウイルスの免疫は、赤ちゃんにも免疫がないので新生児でも風邪をひいてしまうこともあります。
透明の鼻水でも長く続く場合や、赤ちゃんに少しでも気になる症状があるときは、早めに病院を受診するようにしてくださいね。
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赤ちゃんのくしゃみ!アレルギー性鼻炎の可能性は?
新生児がくしゃみを連発すると、「もしかして、アレルギー性鼻炎があるのでは?」と気になるものです。
親のアレルギー体質は子どもに受け継がれることが多いので、パパや、ママにアレルギー性鼻炎の症状がある場合は、特に心配になりますよね。
アレルギー性鼻炎は、
- 通年性の場合・・・ほこり、ダニ、カビ、動物のフケ、ペットの毛などが原因
- 季節性の場合・・・スギ、ヒノキ、イネ科、ブタクサなどの花粉が原因
上記の2種類がありますが、どちらのアレルギー性鼻炎も乳幼児の発症率は低く、5歳頃から医師の診察を受ける子供が急に増えてきます。
ですが、近年では、季節性・通年性ともに発症患者が低年齢化してきていると言われており、0~1歳で発症する子もいます。
赤ちゃんのアレルギー性鼻炎は、
- 透明な鼻水
- くしゃみ
- 目のかゆみ
などが主な症状ですが、それ以外にも鼻をこするしぐさや、透明の鼻水が長く続くなどの症状が見られるようになります。
赤ちゃんのくしゃみや鼻水などの症状がよくならない場合は、アレルギー性鼻炎を疑って耳鼻咽喉科に相談してみるようにしてくださいね。
新生児のくしゃみが多いときの対策は?
新生児のくしゃみは心配がない場合がほとんどですが、くしゃみが多いと授乳や睡眠の妨げになってしまいます。
赤ちゃんのくしゃみの原因となる、さまざまな刺激を取り除くように工夫してあげたいですね。
新生児のくしゃみが多いときにできる対策をまとめましたので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
- 蛍光灯などの、強い光でまぶしさを感じさせないようにする。
- 沐浴に入れるときなど、部屋の温度変化に注意する。
- カビの生えやすい箇所を定期的に掃除する。
- 掃除機をこまめにかけ、部屋を清潔に保つ。
- 赤ちゃんがいつも過ごす場所にペットを近づけない。
- 布団やぬいぐるみなどは、日光に当てたりこまめに洗ったりする。
- 空気清浄器を使用する。
- 室温は夏場で26~28度、冬場で20~23度に設定し、換気も忘れずに。
- 乾燥するとくしゃみが出やすいので、必要に応じて加湿器を使用する。(湿度を60%くらいに調整する。)
まとめ
新生児は鼻の粘膜が敏感なため、少しの刺激でもくしゃみが出ますが、母乳やミルクが飲めている場合はあまり心配しないでくださいね。
個人差はありますが、生後2~3ヶ月頃になると赤ちゃんの鼻の中に産毛のような鼻毛が生え始めてきます。
鼻毛が生えてくると、ほこりなどの異物が侵入してきてもフィルターの役目をしてくれるので、くしゃみの回数も少なくなってきます。
赤ちゃんのくしゃみが一番気になる時期は生後1~2ヶ月頃ですが、それを過ぎるといつの間にか気にならなくなりますよ。