新生児や赤ちゃんの手足が冷たいと、元気そうにしていてもママは気になるものです。
お腹や背中は汗をかいているのに手足が冷たい・・・
そんなときは、赤ちゃんが暑がっているか、寒がっているのか分からなくてしまいますよね。
ときには、赤ちゃんの手足が冷たいだけでなく、紫色になってしまうこともありますが問題はないのでしょうか。
また、赤ちゃんが寒がっているかどうかは、どこで判断すればいいのでしょうか?
そこで今回は、
- 新生児や赤ちゃんの手足が冷たい原因と対処法
- 手足が冷たいときの病気の可能性は?
- 寒いかどうかの見分け方
について、詳しくご紹介します。
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新生児や赤ちゃんの手足が冷たい原因は?
新生児や赤ちゃんの手足が冷たいと、心配されるママさんも多いですよね。
「どうしてこんなに冷たいの?」と思われるかもしれませんが、赤ちゃんの手足が冷たいときには、次のような原因が考えられます。
◆ 気温や周りの温度の影響を受けやすい
赤ちゃんや新生児は体温調節機能が未熟なため、気温や周囲の温度の影響を受けやすいという特徴があります。
赤ちゃんの身体の中心部は37度くらいでほぼ一定ですが、皮膚の表面や手足の先は特に周囲の気温の影響を受けやすく、温かくなったり冷たくなったりしやすいのです。
◆ 皮下脂肪が少なく皮膚から熱が逃げやすい
新生児や赤ちゃんの手足が冷たくなるのは、大人と比べて皮下脂肪が少なく、皮膚から熱を失いやすいことも関係しています。
大人とは比べ物にならないほど薄い赤ちゃんの皮下脂肪は、自分で作りだした熱をため込むことができないだけでなく、皮膚からも熱が逃げやすいため冷たくなりやすいのです。
◆ 手足で体温調節をしている
体温調節が未熟な赤ちゃんは、手足の毛細血管を収縮させたり、緩めたりして体温を調節しています。
寒いときは、身体の熱が必要以上に外に出ていかないように、手足の血管を収縮させ調節しています。
つまり、手足を冷やすことで体内に熱を集め、身体の熱が逃げすぎないように防いでいるのです。
ですから、逆に手足を温めすぎると暑すぎると錯覚させてしまって、体温下げようとするので、赤ちゃんの体が冷えすぎてしまうことがあります。
赤ちゃんの手足が冷たい!病気の可能性はある?
赤ちゃんの手足が冷たくても、機嫌がよければ心配のない場合がほとんどです。
ですが、なかには低体温や風邪などの病気の前兆で冷えていることも考えられます。
赤ちゃんの手足が冷たいだけでなく、
- 熱がある
- 手足の震えがある
- 下痢や嘔吐がある
- 機嫌が悪く、元気がない
など、他の症状がないかよく確認するようにしましょう。
特に、風邪などで熱が上がる途中の場合は、手足が冷たくなって小刻みに震えることがあります。
その場合は、熱が上がりきるまでは赤ちゃんの手足が冷たくなっているので、身体を温めて冷えないようにしてあげてくださいね。
赤ちゃんの手足が温かくなったら熱が上がりきったサインなので、今度は体を冷やしてあげましょう。
また、新生児や赤ちゃんの場合、手足の先が冷たいだけでなく紫色になることがよくあります。
これは「末梢性(まっしょうせい)チアノーゼ」と呼ばれる症状で、心臓から遠くにある手足の指などに一時的に酸素が不足して、手足などの末端に酸素が送れないときに起こるものです。
末梢性チアノーゼは赤ちゃんが低体温のときや、大泣きした後、鼻づまりになったときなどにも起こりやすいです。
一般的にはしばらくすると自然と治まってくる場合がほとんどなので、あまり心配しすぎないようにして様子を見ましょう。
ですか、末梢性チアノーゼでも症状がなかなか改善されない場合や、頻繁にチアノーゼが起きる場合などは病院で診てもらうようにしてくださいね。
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赤ちゃんが寒いかどうかの見分け方は?
新生児や赤ちゃんが冷えているかどうかの判断は、次のような様子がみられるかどうかで判断しましょう。
- 赤ちゃんの唇が青白い
- ほっぺが真っ赤になっている
- お腹や背中も冷えている
などの特徴がみられる場合は、体がかなり冷えて寒がっている可能性があります。
また、赤ちゃんが寒がっているかどうかの判断は、
- 赤ちゃんの寝ている姿勢
- 背中の温度をチェック
することでも判断することができます。
寝返るができるようになると、寒むがっているときは体を丸めて縮こまって寝ていると思いますし、暑がっていれば手足を伸ばして寝ているはずなので、そこで判断しましょう。
新生児や赤ちゃんの場合は、手足の温度よりも身体の中心部の温度が目安になるので、お腹や背中あたりを触ってみてくださいね。
手足が冷たくてもお腹や背中に手を入れて温もりがあるようなら、赤ちゃんは快適な状態にあると判断しましょう。
新生児や赤ちゃんの手足が冷たいときの対処法
新生児や赤ちゃんにとって、手足は体温調節のセンサーのような役割をしています。
身体の熱が上がり過ぎないように手足から熱を逃がし、逆に体温の下がりすぎを防ぐために、手足を冷やして熱を逃がさないようにしているのです。
赤ちゃんの手足が冷たいと、つい手袋や靴下を履かせたくなりますが・・・
手足を温めすぎると熱がこもって体温が異常に上昇してしまい、逆に寒すぎても低体温になってしまうので気を付けてくださいね。
体温調節が未熟な赤ちゃんのうちは、室温にも十分気づかってあげましょう。
赤ちゃんの手足が冷たいとき、どのように対処すればいいのかをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 体温調節がしにくくなるので、就寝時は手袋や靴下ははかせない。
- 状況に応じて、レッグウォーマーを利用する。
- 衣服で隠れている部分を触ってみて、寒がっているかを判断する。
- お腹や背中などが冷えている場合は、衣類や布団などで調節する。
- 室温は夏は26~28度、冬は20~23度、湿度は40~60%に設定する。
- 夏はエアコンや、扇風機の風が直接当たらないように気を付ける。
まとめ
新生児や赤ちゃんの手足が冷たい場合でも、機嫌よく母乳やミルクが飲めている場合は、それほど心配はありません。
手足が冷たいからと言って無理に温めるのではなく、赤ちゃんの顔色や体の動き、汗のかき方などを見ながら上手に判断してくださいね。
服装も、赤ちゃんの首や背中に汗をかいていないか、背中やお腹が冷たくなっていないかなどを確かめながら調整するようにしましょう。
手足が冷たいだけでなく、体温や機嫌、泣き声、食欲などがいつもと違う場合には、体に異変が起きている可能性があるので病院で診察してもらいましょう。