赤ちゃんの髪の毛が逆立つことはよくありますよね。
わりとしっかりした髪の毛の子だけではなく、細い髪の毛の子でもふわ~と立っていることがあります。
髪の毛が逆立っている赤ちゃんは見ていてとてもかわいいですが、気になる方も多いようです。
なかには、「赤ちゃんの髪の毛が逆立つのは、母乳の質が悪いから。」そういった情報を聞いて心配されるママさんもいますが、実際のところはどうなのでしょうか?
そこで今回は、赤ちゃんの髪の毛が逆立つ本当の原因、母乳との関係、髪の毛が逆立たなくなる時期、対処法などについても詳しくご紹介します。
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目次
赤ちゃんの髪の毛が逆立つ本当の原因は?
赤ちゃんの髪の毛は、大人と違ってふわふわしているように感じませんか?
生まれたばかりの赤ちゃんの髪の毛は胎毛と呼ばれる産毛(うぶげ)で、成長とともに次々生え変わっていきます。
実はこの産毛の特徴が、赤ちゃんの髪の毛が逆立つ主な原因になっているのです。
赤ちゃんの産毛は、
- コシのない柔らかい毛質
- 髪の毛の水分量が少なく乾燥ぎみ
などの特徴があります。
つまり、このような産毛の特徴から静電気が起こりやすく、髪の毛が逆立っている場合が圧倒的に多いのです。
なかには、つむじの位置や髪の毛の生え癖などが原因で、髪の毛が逆立ったりすることもあります。
ですが、いずれも場合もあまり心配ないので、髪の毛が落ち着くまで安心して待っていてくださいね。
母乳が原因で赤ちゃんの髪の毛が逆立つことがあるの?
赤ちゃんの髪の毛と母乳の関係についての情報を、目にされた方も多いのではないでしょうか。
たとえば、よく言われているのが、「質の悪い母乳を飲ませると、赤ちゃんの髪の毛が逆立つ」といったものです。
まず、赤ちゃんの髪の毛が逆立つことと、母乳は全く関係ありません。
「母乳の質が…」といった話や、「ママの食べたものによって母乳の味が変わる」などと言った説はたくさんありますが、これらに科学的根拠はありません。
栄養状態の全く違う、北欧とアフリカの母親の母乳を分析・比較した研究でも、母乳の成分はほぼ同じであったという研究データがあります。
よほど、大きく偏った食生活でなければ、母乳の成分は変わらないということなのです。
ですから、当然「母乳の質が悪いから、赤ちゃんの髪の毛が逆立つ」なんてことは、ありえないので安心してくださいね。
一生懸命、赤ちゃんに母乳を飲ませているのに、母乳が悪いからなんて言われてしまうと、自分を責めたり不安になったりしてしまいますよね。
母乳に関しては科学的な根拠が全くないのに、都市伝説のごとく間違った情報が拡散しているので注意しましょう。
赤ちゃんの髪質は変わるって本当?
赤ちゃんの髪の毛は、硬くても柔らかくてもママはいろいろ気になりますよね。
特に、赤ちゃんのときから髪の毛がぼわ~と逆立っていたら、将来どうなるの?と思われるかもしれませんが・・・
赤ちゃんのときの髪質がそのまま大人の髪質になるのではなく、むしろ、生えかわった後は髪質が全然違うということがよくあります。
赤ちゃんの産毛はだいたい生後3ヶ月頃から抜け始め、3~4歳ぐらいまでにしっかりした髪の毛に生え変わっていきます。
遺伝的要素もありますが、髪の毛が硬いとか柔らかいとか、髪質の特徴が表れるのは髪の毛が生えかわった後からが多いと言われています。
つまり、子供の髪質は髪の毛が生えかわるまでは分からないので、それまではあまり気にしても仕方がないですね。
ふわふわした髪の真ん中だけが逆立ったり、しっかりした髪で全体的に逆立っていたり、赤ちゃんによって全然違いますが、今しかない髪型や髪質を楽しんでくださいね。
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赤ちゃんの髪の毛が逆立つのはいつまで?
赤ちゃんの髪の毛がいつまで逆立つのか、気になる方も多いかもしれませんね。
赤ちゃんの逆立った髪の毛は、ある程度長さが伸びてくると、髪の毛の重みで自然とで落ち着いてくる場合がほとんどです。
髪の毛が逆立たなくなる時期は、赤ちゃんの髪の毛の伸び方や生えかわる時期によっても変わってきますが、1歳くらいまでには落ち着く赤ちゃんが多いです。
産毛が抜けて、しっかりしたコシのある髪の毛に生え変わりながら、いつの間にか気にならなくなっていきますよ。
赤ちゃんの髪の毛が落ち着くまで時間がかかる場合もありますが、少し気長に待ってあげてくださいね。
赤ちゃんの髪の毛が逆立つときの対処法と注意点は?
赤ちゃんの髪の毛が逆立たなくなるまでには、ある程度期間がかかります。
それまで、ただ待っているだけなく、ママも何とかしてあげたくなりますよね。
赤ちゃんの記念写真を撮ったり、お出かけしたりするときだけでも髪の毛を落ち着かせたいと考えるママさんもいるのではないでしょうか?
ただ赤ちゃんの頭皮や髪の毛はとても繊細なので、傷つけないように十分注意したいですね。
そこで、赤ちゃんの髪の毛が逆立たないように落ち着かせる方法と、注意点についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんの髪の毛が逆立つときの対処法
- 保湿性の高い赤ちゃん用のシャンプーに変えてみる。
- お風呂上がりは、髪の毛を拭いた後必ずとかしておく。
- 少量のベビーオイルを手に取って、赤ちゃんの髪の毛になじませる。
- どうしても髪の毛がまとまらない場合は、帽子やヘアバンド、ヘアゴムなどを利用する。
- 衣服や寝具などは、静電気が起きやすい化学繊維は避けて天然素材のものを選ぶ。
- 赤ちゃんに触れることが多い、ママの服装にも気を付ける。(ポリエステル素材とウール素材など、静電気が起こりやすい組み合わせに注意。)
- 静電気は湿度が20%以下、温度25度以下で起こりやすくなるので、部屋の温度と湿度に気を付ける。
逆立った髪の毛を落ち着かせるときの注意点
- ヘアゴムやヘアピンなどで止めるとき、髪の毛を引っ張りすぎたり、きつく止めたりしない。
- ヘアバンドやヘアゴムなどは、赤ちゃんに負担がかかるので長時間の使用は避ける。
- ベビークリームなどを使って髪の毛落ち着かせる場合は、頭皮につけないようにしてなるべく早めに洗い落とす。
まとめ
赤ちゃんの髪の毛が逆立つ原因について、いろいろな情報が流れていますが、母乳との関係は全くないので安心してくださいね。
赤ちゃんの髪の毛の悩みは、髪の毛が逆立つ以外にも部分的に薄いとか、後頭部がはげてきたとか・・・
いろいろ気になるかもしれませんが、どれも赤ちゃんのときに見られる一時的なものです。
あまり気にせず、今しかない赤ちゃんの成長を楽しんでくださいね。
後で、子供の写真や動画を見たときに「こんなときもあったね。」と、きっと楽しい思い出になっていますよ。