赤ちゃんの目の周りの皮膚は、とてもデリケートで傷つきやすいものです。
皮膚が乾燥しやすく、すぐに赤くなったりかぶれたりすることもよくあります。
赤ちゃんが目をこすったりすると、ますます赤くなってママもとても気になりますよね。
特に、原因が分からない場合、目の周りが赤くなってもどう対処していいのか、悩んでしまうこともあるのではないでしょうか?
そこで今回は、赤ちゃんの目の周りが赤くなる原因や注意点、病院に行く目安などについて、詳しくご紹介します。
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目次
赤ちゃんの目の周りが赤いのはなぜ?
赤ちゃんの皮膚はとても薄く、新生児の場合大人の半分くらいの厚さしかないので、ちょっとした刺激でもすぐに赤くなってしまいます。
もともと、皮脂の分泌量が圧倒的に少ないため、赤ちゃんの肌はとても乾燥しやすく、かぶれたり炎症を起こしたりしやすいという特徴があります。
特に、目の周りの皮膚にかゆみや痛みがあったりすると、こすってしまうのでますますひどくなってしまうことも。
なかには、赤ちゃんが目をこすることで、まぶたまで腫れてしまったりすることもあります。
赤ちゃんの目の周りが赤くなると言っても、その症状もさまざまですが、主に下記のような原因が考えられます。
たとえば、
- 乾燥によるかゆみや肌荒れによるもの
- 涙や目やになどの刺激によって起こるかぶれによるもの
- 乳児脂漏性湿疹や新生児ニキビなどの乳児湿疹によるもの
- アトピー性皮膚炎の症状によるもの
- 食品、花粉、ダニやホコリなどのアレルギー症状によるもの
などがあります。
目の周りは特に皮膚が薄いため、乾燥しやすく赤みやかゆみなどの皮膚トラブルが起きやすいので注意が必要です。
赤ちゃんの目の周りが赤い!病院に行く目安は?
目の周りが赤くなる赤ちゃんの中には、乳児湿疹によるものも多いですよね。
乳児脂漏性湿疹や新生児ニキビなどの乳児湿疹は、過剰な皮脂分泌によって起こるので入浴の際にしっかり余分な皮脂を洗い落としてあげましょう。
この場合は、症状が軽いときは石けんでよく汚れを落として皮膚を清潔にしてあげれば、よくなることもあるので少し様子を見ても大丈夫です。
赤ちゃんの目の周りの赤みがとれなかったり、湿疹がひどくなったり、かゆがる様子が見られる場合は、炎症を起こしている可能性もあるので病院を受診しましょう。
特に湿疹がジュクジュクして化膿しているような場合は、赤ちゃんがひっかいてしまうと、「とびひ」になることもあるので早めに受診してくださいね。
あまり、かゆがったりしていなければ、しばらく様子を見ても大丈夫な場合もありますが、受診が必要かどうかの判断はなかなか難しいものです。
特に、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などは症状も赤ちゃんによってさまざまなので、自己判断するのは危険です。
日常的に赤ちゃんの目の周りが赤い場合や、少しでも気になる症状があるときは、まずは病院で相談するようにしましょう。
赤ちゃんの目の周りが赤いときは何科を受診する?
赤ちゃんの目の周りが赤くなったとき、何科を受診するか迷ったことはありませんか?
一般的には、赤ちゃんの目の周りが赤くなったときは、まずはかかりつけの小児科で診てもらうようにするといいですよ。
もちろん皮膚科でも構いませんが、目や耳、皮膚の病気に関してもたいていの問題は小児科で診てもらえます。
もし、眼科や皮膚科などで診てもらう必要がある場合は、小児科医から紹介してもらうことができるので安心です。
ただし、赤ちゃんに食物アレルギーやアトピー性皮膚炎があるときは、子供のアレルギー疾患を専門にしている小児・アレルギー科を受診するようにしましょう。
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赤ちゃんの目の周りが赤いときの注意点は?
赤ちゃんの目の周りが赤くなったときは、まず原因を見つける必要があります。
赤くなる原因が乳児湿疹なのか、食物アレルギーなのかでは対処の仕方も全く変わってきますよね。
特に乳児湿疹は、「乳児脂漏性湿疹」「新生児ニキビ」「あせも」など、症状も湿疹ができる場所もさまざまです。
赤ちゃんによっては、いくつも症状が混在している場合もあるので、自己判断せず、まずは病院を受診して原因を見つけてからケアしてあげてくださいね。
また、赤ちゃんに肌トラブルが起きた場合は、症状が悪化しないように家庭でもいろいろ注意が必要です。
赤ちゃんの目の周りが赤くなったときの注意点をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 目の周りをこすると細菌が入る可能性があるので、赤ちゃんの手を清潔にしておく。
- かきむしって肌を傷つけないように、赤ちゃんの爪を短くする。(爪は短く切った後、やすりをかけておく。)
- 赤ちゃんが目をこすりすぎると、角膜に傷が入ることもあるので注意する。
- 同じような湿疹でも、自己判断で軟膏を塗ったりしない。(薬が適切でない場合は悪化することもある。)
- 塗り薬はこすらないようにして、やさしく塗る。
- まぶたや目のふちに付ける薬は、目の中に入って大丈夫なものにする。
- 保湿剤はなるべく湿疹のある部位をさけて塗るようにする。(直接塗ると悪化する恐れがあるため。)
- 湿疹にさわる頻度が多いと雑菌が付く可能性が高くなるので、必要以上に目の周りを触らないようにする。
- 体温が上がると皮膚が血管拡張してかゆみが増してしまうので、室温に気を付ける。
肌が赤くなる前にスキンケアで予防を!
赤ちゃんの肌はデリケートなので、一度きれいに治ってもまたすぐに赤くなってしまうこともよくあります。
何度も繰り返さないようにするためにも、普段のスキンケアがとても大切です。
肌が炎症を起こしてしまってから薬を塗るのではなく、普段から保湿剤を塗って予防しましょう。
乾燥しやすい赤ちゃんの肌をそのままにしておくと、外からの刺激が入りやすくなるだけでなく、かゆみにもとても敏感になります。
わずかな刺激でもかゆみを感じてひっかいてしまい、また肌が赤くなるという悪循環になってしまうので、普段からしっかり保湿をするようにしてくださいね。
赤ちゃんのスキンケアで大切なことは、肌をこすらず丁寧に洗うことと、洗った後しっかり保湿することなので、心がけてみてくださいね。
まとめ
肌が乾燥しやすくバリア機能が弱い赤ちゃんは、目の周りだけでなくいろいろな場所がすぐに赤くなってしまいますよね。
赤ちゃんの目の周りが赤くなったときは、できるだけ早く原因を見つけて適切な対処をしてあげてくださいね。
特に、赤ちゃんはよく汗をかくので、汗や汚れが刺激になって悪化させてしまうことがよくあります。
せっけんなどは香料などが入っていない、刺激の弱いものを選ぶようにして、肌をいつも清潔に保つようにしてあげましょう。