新生児や赤ちゃんを見ていると、手足をバタバタさせてじっとしていませんよね。
たいてい目が覚めているときは、手足を曲げたり伸ばしたりしていて、わけの分からない動きをすることも多くあります。
「うちの子、いつも手足をバタつかせているけど大丈夫?」
「何か、伝えようとしているのでは?」
そう思って、心配されるママさんもいるのではないでしょうか。
そこで今回は、新生児や赤ちゃんが手足をバタバタさせる理由や、病気や障害の可能性、対処法などについて詳しくご紹介します。
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目次
新生児や赤ちゃんが手足をバタバタさせる理由は?
新生児や赤ちゃんを観察すると、起きているときに手足をバタバタさせたり、体をうねうねと動かしていますよね。
どうして、赤ちゃんの手足はこんなに動くの?と思われるかもしれませんが・・・
新生児や赤ちゃんが、手足をバタバタさせる理由は月齢によっても変わってきます。
新生児~生後3ヶ月頃の赤ちゃんの手足バタバタの理由は?
最近の研究では新生児から生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、「ジェネラルムーブメント」と呼ばれる運動をしていることが分かっています。
ジェネラルムーブメントとは、赤ちゃんが仰向けになったときに、手足などをバタバタさせる運動のことです。
以前は、生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、外からの刺激によって無意識に体を動かしているだけだと考えられていました。
たとえば、原始反射と呼ばれる、
- 新生児がびっくりしたときに両腕を広げるモロー反射
- 生まれてすぐに母乳を飲むことができる吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)
などの、いろいろな反射による動きです。
ところが、研究では原始反射ではない、ジェネラルムーブメントと呼ばれる自発的な動きもしていることが分かったのです。
つまり、生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、外からの刺激によって起こる反射とは別に、自分で勝手に動いているというのです。
それが、わけの分からない動きにも見える、手足をバタバタさせる理由だったんですね。
なぜ、新生児や赤ちゃんが自発的に手足をバタバタさせて動くのかは、まだ解明されていないので謎も多いです。
もしかしたら、自ら周囲に語りかけているのかもしれませんね。
とは言っても、生後3ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、自分の意思を持って思い通りに体を動かすことはできず、感情も快・不快・興奮といった単純なものです。
赤ちゃんは成長とともに、さまざまな感情が体の反応として現れてくるので、その表情や体の動きをママが上手に読み取ってあげるといいですね。
生後3ヶ月を過ぎた赤ちゃんの手足バタバタの理由は?
個人差はありますが、生後3ヶ月頃になると目の前のものに興味を持って手を伸ばしたり、つかんだりできるようになります。
そして、少しずつ自分の意志で体を思いどおりに動かせるようになり、これまでのような原始反射やジェネラルムーブメントといった動きが見られなくなります。
ですから、生後3ヶ月過ぎた赤ちゃんの手足のバタバタは、これまでとは違い自分の意志で手足をバタバタさせているということになりますね。
感情も快・不快・興奮といった単純なものから、喜び・悲しみ・怒りなどいろいろな感情が出始めてきます。
つまり、生後3ヶ月くらいから、赤ちゃんの手足バタバタには、さまざまな感情や要求がはっきり現れてきます。
- 体を動かすことが楽しい
- ママに抱っこしてほしい
- 遊んでほしい
- お腹がすいている
- オムツが気持ち悪い
など、赤ちゃんの様子を見ながらいろいろ気持ちをくみ取ってあげるようにしてくださいね。
新生児や赤ちゃんの手足バタバタは心配ない?
赤ちゃんが激しく手足をバタバタさせていると、落ち着きがないように見えてママも心配になるかもしれませんね。
ですが、この手足をバタバタさせる動きは、原始反射と同じようにとても大切な動きです。
手足をバタバタさせることによって、やがて赤ちゃんは自分で何かを触ったり、つかんだり、おすわりしたりといった動きを少しずつ学んでいくのです。
赤ちゃんが機嫌よく手足をバタバタ動かしているだけの場合は、あまり心配せず見守ってあげてくださいね。
体の動かし方には個人差はありますが、新生児や赤ちゃんが手足をバタバタさせて体を動かす独特の動きは、今しか見ることができない貴重な動きです。
赤ちゃんの動画を撮って、残しておくときっと良い思い出になりますよ。
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新生児や赤ちゃんの手足バタバタ!病気や障害の可能性はある?
新生児や赤ちゃんが手足をバタバタさせることは、成長過程で誰にでも見られるもので心配がないことがほとんどです。
それでも、赤ちゃんの手足バタバタが激しかったり、気になる動きをしたりすると、もしかして病気や障害があるのでは?と不安になるママさんもいるのではないでしょうか?
実は、赤ちゃんの全身運動を見るだけも、発達の様子が分かると言われています。
赤ちゃんに病気や障害があるときは、手足をバタバタさせる動きにも特徴があるので、下記を参考にして赤ちゃんがどんな動きをしているかよく観察してみてくださいね。
一般的な赤ちゃんの手足バタバタの特徴
新生児や赤ちゃんの手足バタバタさせる動きも、成長とともに動きが変わってきます。
生後1ヶ月頃の赤ちゃんは手足バタバタは動きが大きく、生後2ヶ月頃になると動きが少し単調にみえてきて、運動も小さくなってくるのが一般的です。
そして、月齢が低い赤ちゃんが上を向いてバタバタする運動は、一見バラバラな動きにも見えますが・・・
赤ちゃんの動きをよく観察してみるとバラバラな動きではなく、一定の法則性を持ってリズミカルに体を動かしているのが分かります。
病気や障害がある場合の手足バタバタの特徴
赤ちゃんに病気や障害がある場合には、同じように手足をバタバタさせていても動きが違って見えます。
手足の動かし方が、単調なパターンの繰り返しが多かったり、よりランダムでバラバラな動きをしたりするといった特徴も見られます。
このような特徴が見られる場合は、脳性麻痺や発達障害などの可能性も考えられます。
赤ちゃんの様子をよく観察して、手足の動きだけでなく気になることがあるときは早めに医師に相談するようにしましょう。
赤ちゃんが手足をバタバタするときの対処法は?
新生児や赤ちゃんが手足をバタバタさせていても、赤ちゃんの機嫌がいいときはそのまま様子を見ていても構いません。
ですが、月齢が低い赤ちゃんは、まだ自分の意志で手足を動かしているわけではないので、手足のバタバタが眠りを妨げてしまうこともあります。
ぐずって泣いてしまうときは、赤ちゃんが安心するように手足を丸ごとしっかり抱えて抱っこしてあげましょう。
どうしても手足がバタバタして眠れないときは、おくるみなどでおひなまきにするのもいいですね。
月齢が上がって、赤ちゃんの気持ちや要求などが分かるときは、しっかり答えてあげてくださいね。
赤ちゃんは何かにさわったり、つかんだりしながら、自ら体の動かすことでいろいろな動きを学んで成長していきます。
できるだけ、起きているときは赤ちゃんの動きを制限しないようにして、しっかり体を動かせるようにしてあげましょう。
まとめ
赤ちゃんが激しく手足をバタバタさせていると、ママも気になるかもしれませんが、あまり心配のない場合がほとんどです。
赤ちゃんが手足をバタバタしていても、赤ちゃんの機嫌が良ければ、そのまましばらく見守ってあげてくださいね。
もし、機嫌が悪かったり、苦しそうにしていたりする場合は、まずは心当たりをチェックしてみましょう。
赤ちゃんが手足をバタバタする以外にも気になる事があるときは、早めに小児科を受診するようにしてくださいね。