「未就学児」という言葉は、新幹線料金やコンサート会場への入場制限などでも目にすることがありますよね。
いったい、未就学児とは何歳から何歳までのことを言うのでしょうか?
また、未就学児から就学児童に替わるのはいつからなのでしょうか?
未就学児かどうかで料金が変わったり入場不可になったりするので、未就学児の年齢や切り替わる時期についても正確に把握しておきたいですね。
特に新幹線料金は、幼児の人数によっても無料かどうかが変わってくるので注意が必要です。
そこで今回は、
- 未就学児とは?
- 未就学児の年齢
- 未就学児から就学児に切り替わる時期は?
- 未就学児の新幹線料金
について、詳しくご紹介します。
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未就学児とは?
「未就学児(みしゅうがくじ)」とは、義務教育である小学校に入学する前の就学年齢に満たない児童のことを表します。
つまり簡単に言うと、「乳児」と「幼児」を合わせた、まだ小学校に入学していない子供を未就学児と言います。
もちろん、保育園や幼稚園に入っているかどうかに関係なく、小学校に入学する前のすべての子供が当てはまります。
未就学児の年齢は何歳から何歳まで?
未就学児は小学校に入る前の子供のことです。
そして、小学校に入学できるのは4月1日の時点で、満6歳になっている子です。
ですから、未就学児の年齢はというと、小学校入学する前の0歳~満6歳までということになりますね。
コンサートやイベント会場などで「未就学児入場不可」などの制限がある場合は、「お子さんが小学校に入るまでは入れませんよ。」ということなので注意しましょう。
子供が小学校に入学すると、未就学児から就学児童に変わります。
就学とは一般的には義務教育について言うので、小学生と中学生は就学児童と言うことになりますね。
未就学児から就学児童に切り替わるのはいつ?
小学校に入るまでは未就学児だということはお話しましたが、正確にはいつまでのことを言うのでしょうか?
「小学校の入学式を迎えたら?」
「4月1日から?」
など、疑問に思われるかもしれませんね。
これは学校教育法施行規則で、「小学校は4月1日に始まり、翌年の3月31日で終了する」といった内容が記されています。
ですから、正確にはお子さんが小学校に入学される年の3月31日までが未就学児で、4月1日から就学児童ということになります。
イベントやコンサート会場などは、未就学児かどうかで料金が無料だったり、入場不可だったりする場合がありますが一律ではありません。
その都度、事前によく確認するようにしてくださいね。
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未就学児の新幹線料金はどうなるの?
未就学児と一緒に、新幹線を利用する場合の料金についてご説明しますね。
JRの場合、未就学児かどうかではなく、下記のように年齢別の旅客区分で新幹線の運賃・料金が決まっています。
- 大人・・・12歳以上(中学生以上)・・・大人料金
- 子ども・・・6歳~12歳の小学生・・・大人料金の半額((5円の端数は切り捨て)
- 幼児・・・1歳~6歳までの未就学児・・・同伴者(大人又は子ども)1名につき2名まで無料
- 乳児・・・1歳未満・・・無料
※乳児や幼児であっても指定席を利用する場合は料金がかかります。
まず、1歳未満の乳児を乗せるときは座席を必要としない限り、何人いても無料です。
そして、1歳~満6歳までの未就学児も原則として運賃・料金は無料ですが、新幹線を無料で利用するにはいくつかの条件があります。
条件1 大人または子ども(6歳~12歳までの小学生)1人に対して、無料になる1歳以上の未就学児は2人までです。(3人目から子ども料金がかかります。)
【例】
- 大人1人と未就学児2人の場合・・・未就学児2人無料
- 子ども(6歳~12歳までの小学生)と未就学児2人場合・・・未就学児2人無料
- 大人1人と未就学児3人の場合・・・未就学児2人無料+1人はこども料金
※ここで言う、未就学児には乳児は含まれていないので注意してください。
条件2 未就学児が指定席やグリーン車などを利用する際も、未就学児を膝の上に乗せて座席を利用しない場合は原則として無料になります。指定席に座らせる場合は子ども料金がかかります。
条件3 新幹線の運賃が無料になるのは、小学校に入学する年の3月31日までです。(4月1日から子ども料金がかかります。)
新幹線の自由席は未就学児の場合、基本的には無料で利用できますが、自由席が混雑している場合は膝の上に乗せるなどの気配りをするようにしたいですね。
また、あまりないケースですが、幼児が一人で新幹線に乗車する場合も子ども料金がかかります。
たとえば、新幹線の乗車駅までママが送って行き、下車する駅に祖父母に迎えに来てもらう場合などですね。
未就学児の指定席を確保したい場合は?
幼児や乳児などの未就学児を、ずっと膝の上に抱っこして新幹線に乗るのはとても大変ですよね。
小さなお子さんの分も、指定席を確保したいと考えられるママさんも多いのではないでしょうか?
この場合は、未就学児(乳児を含む)でも指定席を確保すれば子供料金がかかります。
このときに注意してほしいのは、未就学児は乗車券が無料だから、指定席券だけ購入すればいいと勘違いしないようにしましょう。
「乗車券」と「指定席券」はセットになっているので、「子供の乗車券」+「子供の指定席特急券」の両方が必要になります。
また、グリーン券やグランクラス券には子供料金がないので、大人と同額です。
未就学児がグリーン車で席を確保するには、「子供の運賃」+「子供の特急料金」+「大人のグリーン料金」が必要になるので注意してくださいね。
まとめ
「未就学児」とは、お子さんが小学校に入学する年の3月31日までのことを言うので、ぜひ覚えておきたいですね。
また、未就学児の新幹線の運賃・料金は基本的には無料ですが、例外が多いので注意しましょう。
特に、1歳以上の未就学児が同伴する場合、3人目から子ども料金がかかるので注意が必要です。
他の交通機関や施設によっても、未就学児かどうかではなく年齢で区分されている場合もあるので、必ず確認するようにしてくださいね。