新生児はちょっとしたことで、すぐに鼻づまりを起こしてしまいます。
赤ちゃんが鼻づまりになると、授乳中飲みにくそうで見ていて本当につらいですよね。
新生児は口呼吸が苦手でできないので、鼻づまりになると母乳やミルクを飲むのがとても大変になります。
「授乳中、赤ちゃんはちゃんと息ができているの?」と心配されるママもいるのではないでしょうか?
そこで今回は、新生児の鼻づまりの解消法と、鼻づまりを起こしたときの注意点についてご紹介します。
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目次
新生児の鼻づまりは、無呼吸の状態になってしまうことも?
新生児は鼻づまりで一時的に無呼吸になる
新生児は主に鼻呼吸で、口での呼吸はまだ上手にできません。
ですから、本当に鼻がつまってしまうと一時的に無呼吸の状態になってしまうこともあります。
赤ちゃんに鼻づまりがあるときの授乳は苦しそうに見えて心配になりますが、きちんと授乳できて体重増加が見られればそれほど心配しなくても大丈夫です。
ですが、鼻水や鼻づまりがひどくて母乳やミルクが全然飲めないときや、呼吸が苦しそうなときはできるだけ早く医療機関に相談しましょう。
新生児の病的な鼻づまりに注意!
ほとんどの赤ちゃんの鼻づまりは、心配のない場合が多いです。
ですが、中には風邪や病的な鼻づまりが原因で、赤ちゃんの顔色が急に悪くなったり、寝ているときに呼吸が10秒以上止まったりすることもあります。
赤ちゃんがチアノーゼを起こしたり、寝ているときに呼吸が10秒以上止まったりする場合は、急いで受診するようにしましょう。
※チアノーゼ・・・血液中の酸素不足から、手足や唇など身体の一部分が暗赤色や青白くなる状態
鼻吸い器で強引に吸い込まないように注意
新生児の鼻水を、鼻吸い器で吸い取ってあげるママは多いですよね。
鼻吸い器は簡単に鼻水が取れるので、子供が自分で鼻をかめるようになるまでの必須アイテムかもしれません。
鼻吸い器も使い方を誤ると危険
鼻水を吸い取るのにとても便利な鼻吸い器ですが、使い方を誤ると赤ちゃんの鼻の粘膜を傷つけたり、耳まで影響を及ぼしたりすることもあります。
鼻を強くかんだときに、耳が「キーン」となって痛くなったことはありませんか?
鼻吸い器で赤ちゃんの鼻水を吸い取るときも、あまり強く吸い込んだり長い時間吸い続けると同じことが起きます。
鼻の奥と耳の中耳という部分は、耳管という管でつながっています。
そのため、鼻吸い器で強く吸ってしまうと赤ちゃんの耳に圧がかかりすぎてしまうんですね。
赤ちゃんの耳に圧がかかりすぎると、鼓膜が破れることや、中耳炎になる可能性もあるので注意が必要です。
特に、鼻吸い器で吸わない方の鼻の穴をふさいでしまうと、圧がかかりすぎてしまうので絶対にふさがないでくださいね。
鼻水を吸うときは6~7割にとどめる
赤ちゃんの鼻水がズルズル出ると、ついつい全部吸ってしまいたくなりますが、強く吸いすぎてしまうと鼻の粘膜を傷つける可能性があるので6~7割で止めておいてくださいね。
もちろん、鼻の奥の方で固まってなかなか出てこないときでも、強引に吸い込んだりしてはいけません。
一度に長く吸うのではなく、少しずつ「チュッチュ」と小刻みに吸う感じにしましょう。
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新生児の鼻づまりを解消させる6つの方法
新生児の場合、鼻水や鼻詰まりがあると苦しくて母乳が飲みにくいので、授乳の前にまずは赤ちゃんの鼻水を取ってあげましょう。
とは言っても、新生児の鼻づまりがひどい場合や、粘度が高い場合は吸ってもなかなか出てきませんよね。
新生児の鼻づまりを解消するためのいろいろな対処法を下記にまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
新生児の鼻づまり解消法
① 蒸しタオルを鼻の下にあてる
鼻水の粘度が高い場合は、温かい蒸しタオルを鼻の下にあてましょう。(必ず、触っても熱くない温度かどうかを確かめてくださいね。)
赤ちゃんに蒸気を吸い込ませると鼻の通りがよくなるので、そのあと鼻水を吸い出してあげましょう。
② 沐浴後に鼻水を吸い取る
沐浴した後は、お風呂の湯気で鼻水が吸い出しやすくなっています。
できれば、お風呂上がりに体を拭いた後タオルを巻いたまま、鼻水を吸ってあげた方が赤ちゃんへの負担も軽くなります。
③ こよりでくしゃみを出す
お風呂上がりにティッシュで作ったこよりで鼻の穴を刺激して、くしゃみと一緒に鼻水を出させる方法です。この時、こよりを奥まで入れすぎて鼻の中を傷つけないようにしてくださいね。
④ 母乳の点鼻薬を入れる
母乳を搾乳して、赤ちゃんの鼻の穴に2・3滴垂らしてあげると鼻の通りがよくなることが昔から知られています。
母乳を垂らした後、赤ちゃんの鼻をつまんでクチュクチュとしてあげると、鼻づまりが軽くなることがあります。
⑤ 縦抱きにするか、上体を少し起こす
赤ちゃんの鼻が詰まって苦しそうなときは、縦抱きにしてあげると呼吸が楽になりますよ。
また、敷き布団の下に毛布などを入れて少し傾斜をつけ、赤ちゃんの上体を起こしてあげると鼻づまりが楽になります。
⑥ 加湿器を使う
部屋の空気が乾燥すると新生児はすぐに鼻づまりを起こしてしまうので、普段から加湿器などを使って加湿するようにしましょう。
加湿器もいろいろありますが、電気を使わないで水を入れるだけで加湿ができる、自然帰化式の加湿器がとても便利ですよ。
まとめ
今回は、新生児が鼻づまりになったときの注意点と対処法についてご紹介しました。
「熱もないし、鼻づまりくらいで病院に行くのも」と、ためらってしまうママもいるかもしれませんが・・・
口呼吸ができない新生児が鼻づまりを起こしてしまうと、大人が思っている以上につらく苦しいものです。
できるだけ、早めに適切な対処をしてあげてくださいね。
鼻づまりを放置しておくと、中耳炎など思わぬ病気を招くこともあります。
母乳がいつもの半分も飲めない、呼吸が苦しそうで眠れないなど、赤ちゃんの鼻づまりがひどい場合は早めに小児科や耳鼻科を受診するようにしましょう。