新生児にミルクを与えるとき、3時間は間隔をあけるように指導されます。
ですが、実際には3時間たたないうちに、赤ちゃんがミルクを欲しそうに泣きはじめてしまうことも多いですよね。
ときには、赤ちゃんがぐっすり寝てしまって、授乳間隔が長くなりすぎることもあるのではないでしょうか?
一日のミルクの量や回数は決まっているので、ミルクを飲む間隔が短すぎても長すぎてもママはとても気になりますよね。
そこで今回は、新生児のミルクの授乳間隔が短いときや長すぎるときの注意点や対処の仕方について詳しくご紹介します。
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目次
新生児のミルクの間隔!3時間はなぜ必要?
ミルクは母乳よりも消化吸収に時間がかかります。
ミルクの場合、新生児の胃腸への負担を考えると、授乳と授乳との間隔を3時間はあけた方がいいと言われるのはこのためです。
また、ミルクは母乳と違ってカロリーも高く腹持ちもいいので、できるだけ授乳間隔を3時間以上あけるようにしましょう。
ですが、吸う力の弱い新生児の場合、1回のミルクの目安量を飲みきらないうちに寝てしまったりする赤ちゃんもいますよね。
その場合は、すぐにお腹がすいてしまうので授乳間隔が短くなってしまいますが、赤ちゃんの体重が順調に増えていれば問題ないのであまり心配しないでくださいね。
新生児の哺乳力は個人差が大きいので、「3時間おきに〇〇mlを飲ませよう。」と思ってもなかなかうまくいかないものです。
新生児にミルクを与えるときの間隔や1日のミルクの回数は、あくまでも目安として赤ちゃんの飲み方やペースに合わせることも大切ですね。
新生児のミルクの間隔が短いときはどうしたらいい?
新生児のママさんの中には、ミルクを飲ませた後はできるだけ3時間くらい間隔をあけたくて、頑張っている方も多いのではないでしょうか?
それでも、1時間半~2時間くらいで赤ちゃんが泣き始めてしまって、毎回なだめるのが大変なんてこともよくあります。
赤ちゃんがミルクを欲しそうにしていると授乳時間を早めたり、ときにはミルクの量を増やした方がいいのでは?と考えてしまいがちですが・・・
まずは、赤ちゃんが本当にお腹を空かせているのか、他に理由はないのかを見極める必要があります。
新生児のミルクの間隔が短い場合は、1日の目安量がしっかり飲めているか考えてみましょう。
規定の目安量が飲めていて、赤ちゃんの体重が順調に増えていればお腹がすいて泣いているのではなく、他の原因が考えられます。
まずは、暑い、寒い、抱っこ、オムツなどミルク以外の原因を考えて対処してみてくださいね。
特に注意したいのが、新生児はお腹がすいてなくてもミルクを欲しがっているような様子が見られることです。
新生児の赤ちゃんは吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)といって口に入ったものを強く吸う反射が備わっています。
そのため、指や洋服など口に触れるものは何でも吸い付いてしまいますが、お腹がすいているわけではありません。
規定の目安量が飲めている場合は、3時間の授乳間隔を守ってミルクを飲ませすぎないようにしましょう。
また、新生児期の赤ちゃんは満腹中枢が未発達なため、規定量を飲んでそれほど時間が経っていなくても与えればまた飲んでしまいます。
与えれば母乳でもミルクでも飲んでしまう新生児ですが・・・
新生児の胃の大きさはとても小さく、母乳やミルクを飲ませすぎるとすぐに吐いてしまうので注意しましょう。
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新生児のミルクの授乳間隔が長いとき、寝てる子を起こす?
赤ちゃんによっては、新生児のうちからとてもよく寝てくれる場合もあります。
寝てる子を起こすのは可哀想という気持ちも分かりますが・・・
新生児のうちは脱水の心配があるため、3~4時間以上間隔が空いたときは起こしてでも授乳するようにしましょう。
特に夏場だけでなく、冬でも暖房が効いた部屋にいる場合は脱水症状にならないように、母乳やミルクで水分補給をする必要があります。
ママも昼夜問わず大変ですが、赤ちゃんが寝すぎてしまわないように、新生児期はできるだけ3~4時間おきにミルクを飲ませるように心がけてみてくださいね。
新生児の授乳間隔が長すぎて気になるときは、
- おしっこの回数が減っていないか
- 便秘ぎみになっていないか
- 機嫌が悪くないか
- 体重が順調に増えているか
などに注意しながら、赤ちゃんの様子をしっかり観察して体調をチェックするようにしましょう。
新生児のミルクの飲ませすぎに注意!
赤ちゃんが泣くと「お腹がすいたのではないか」と思い、3時間の間隔をあけずに早めにミルクを飲ませていませんか?
新生児の場合、吸啜反射や満腹中枢が未発達なことによって、母乳やミルクを与えただけ飲んでしまうため、哺乳量が多すぎてしまうことがあります。
特に、母乳との混合でミルクを飲ませるとき、母乳不足を心配して必要以上にミルクを与えてしまうことがよくあります。
どれくらい母乳を飲んだか分からない場合は、ベビースケールなどを使って授乳前後の赤ちゃんの体重を確認するように注意してくださいね。
新生児のミルクの1日の目安量が決まっているので、上限を超えないように注意しましょう。
また、赤ちゃんによってはミルクを短時間で飲み終えてしまったり、飲み終わった後すぐにミルクを欲しがったりすることもありますよね。
こんなときは、哺乳瓶の吸い口の穴を小さいサイズに変えることをおすすめします。
穴を小さくするとミルクを一気に飲むことがなくなり、時間をかけて飲むようになるので赤ちゃんも満足感を得られます。
ミルクの飲みすぎが気になるときは、ぜひ一度試してみてくださいね。
まとめ
新生児のミルクの間隔が短いと感じるときは、泣いたらすぐに授乳するのではなく空腹以外の要因がないかどうかを探ってみてくださいね。
また、逆に赤ちゃんが寝すぎて授乳間隔が長すぎるときは、脱水症状を起こさないように注意しながら授乳不足にならないようにしましょう。
新生児にミルクを飲ませる間隔は、なかなか思い通りにいかないことの方が多いです。
赤ちゃんの体重が順調に増えて、変わった様子が見られない場合はあまり心配ありませんが、不安や疑問があるときは医師や保健士さんなどに相談してみてくださいね。