赤ちゃんが頭を激しく振る動作は、ママも見ていてとても気になりますよね。
頭の振り方も左右だったり、前後だったりとさまざまで、ときには床に頭をゴンゴン打ち付けるような動作をする赤ちゃんもいます。
思いっ切り、頭を振ってしまう赤ちゃん・・・
赤ちゃんの頭を振る動作がずっと続くと、このままで大丈夫か心配されるママもいるのではないでしょうか?
そこで今回は、
- 赤ちゃんが頭を振る理由
- 赤ちゃんが頭を振るときの病気の可能性
- 赤ちゃんが頭を振るときの対策や対処法
などについて、詳しくご紹介します。
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目次
赤ちゃんが頭を振るのはなぜ?
赤ちゃんが頭を左右や前後に振って、ハラハラさせられることがありますよね。
これらの赤ちゃんの頭を振る動作の多くは、楽しいとか、嫌な気持ちなどの感情表現です。
基本的に赤ちゃんも体を動かすことを楽しいと感じるので、首を左右に動かして目の前の風景が変わることを楽しんでいることも考えられます。
ときには、周りの人が喜ぶと赤ちゃんもますます楽しくなって、頭を繰り返し動かすこともあります。
また、赤ちゃんは眠たくなるとますます頭を振る傾向にありますが、上手く寝付けないときに癖のように頭を振っていることが考えられます。
赤ちゃんが頭を振る動作は、「嬉しい」や「嫌だ」といった意思表示でもあるのです。
赤ちゃんの頭を振る動作は、次のようなときに多く見られます。
- 寝入りのとき
- 寝起きのとき
- 嬉しいとき
- 嫌な気持ちのとき
- 楽しそうに遊んでいるとき
- 何かに夢中になっているとき
- 痛かったりかゆかったりするとき
赤ちゃんが頭を振るのは問題ない?
赤ちゃんが頭を振る動作は生後6~8ヶ月頃からよく見られるもので、早い子は生後3~4ヶ月くらいから見られることもあります。
ときには驚くほど激しく頭を振ることもありますが、これらは赤ちゃんの正常な行動の場合が多く、その後自然に減っていくことがほとんどです。
赤ちゃんが頭を振る動作も個人差があるので、動きが激しいと心配されるかもしれませんが・・・
まずは、赤ちゃんの様子をしっかり観察して、単なる癖なのか、何かの要求なのかなどを見極める必要があります。
赤ちゃんの機嫌が悪かったり、激しく泣いたりしているときは、どこか具合が悪いのかもしれませんので注意してくださいね。
頭を振る以外、他に赤ちゃんに変わった様子のない場合は、そのまましばらく様子を見ていても問題ないことがほとんどです。
乳児期の多くの赤ちゃんに見られる頭を振る動きは、喜んでいるときや眠いときに見られる一種の癖のようなものなので、あまり心配しすぎないでくださいね。
ただし,あまり激しく左右に頭を振ったり、床に頭を打ち付けたりするときは、頭を打ってもケガをしないように周りに十分配慮するようにしましょう。
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赤ちゃんが頭を振る!病気の可能性はある?
赤ちゃんが頭を勢いよく左右に振ったり、首をカクンカクンと前後に振ったりする動作は、単に首を振ることが楽しかったり癖でやっていることがほとんどです。
赤ちゃんの発達状況に問題がなく、特に変わった様子が見られない場合はあまり心配ありませんが、ときには病気が原因で頭を振っている可能性も考えられます。
赤ちゃんが頭を振るときに考えられる2つの病気をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
急性中耳炎
赤ちゃんが急性中耳炎にかかると、頭を振るような仕草が見られることがよくあります。
急性中耳炎は赤ちゃんが風邪を引いた後などにかかりやすく、頭を振るだけでなく、他にも明らかに様子が違うので見分けがつきやすいです。
特に赤ちゃんの場合、耳の異常や違和感を次のように表現していることがあるので注意しましょう。
- 頭を左右に振る
- 耳をよくさわる
- 急に泣き出す
- 機嫌が悪く、ぐずったりする
他にも、赤ちゃんが急性中耳炎にかかると急に発熱したり、黄色い耳だれが出たりするので、気になる症状が見られる場合は医療機関を受診しましょう。
急性中耳炎にかかると痛みに耐えられないので、赤ちゃんは頭を振るだけではなく、他の症状が必ず出るのでそこで見分けてくださいね。
点頭てんかん(ウエスト症候群)
点頭てんかんとは小児のてんかんの一種で、ウエスト症候群とも言います。
生後3~11ヶ月頃の赤ちゃんに起こることが多く、頭を前にカクンと垂らすような動作を繰りかえす特徴があります。
赤ちゃんが頭を前後に振ると、すぐに点頭てんかんを疑って心配されるママさんもいますが・・・
点頭てんかんの場合は、体の動きや発達の様子にいろいろな特徴が見られるので、普段から赤ちゃんの様子をしっかり観察して病気かどうかを見極めるようにしましょう。
点頭てんかんの主な特徴は、次のようなものがあります。
- 何度も頭がカクンとなる。
- 頭がカクンとなるのは寝起きに多く、5~10秒おきにカクンと頭をたらす動作を10回以上繰り返す。(発作が長いときは10分以上続く。)
- 赤ちゃんが横になっているときは、頭を振るのではなくびっくりしたかのように両手をピクッと左右対称に開く動きを繰り返す。
- 赤ちゃんが笑わなくなったり、不機嫌であやしても反応が乏しくなる。
- 首のすわりが悪くなったり、今までできていたお座りができなくなったりする。
点頭てんかんの場合は病気なので治療しないかぎり、日を追ってどんどん発作の回数が増えていくので、早めに気付いてあげてくださいね。
ただし、点頭てんかんの発作は一般的なてんかん発作と違って変な癖だと思い込んでしまい、発見が遅れるケースも多くあります。
赤ちゃんが特定の動きを繰り返している場合や、少しでも気になる様子が見られるときは、まずは小児科で相談してみてくださいね。
その場合、なかなか言葉だけでは伝わりにくいので、赤ちゃんの気になる動作を動画に撮って診察のときに見せるようにするといいですね。
赤ちゃんが頭を振るときの対策や対処法は?
赤ちゃんが頭を振っていても、少し様子を見ても大丈夫な場合がほとんどですが・・・
あまりにも頭を振る動作が激しいと、そのまま知らん顔しているわけにもいかないですよね。
頭を打ってケガをしてしまうこともあるので、できるだけ対策をしておきましょう。
赤ちゃんが頭を振るときの対策や対処法をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 赤ちゃんが頭を振るときは、ベビーラックなどの縁に当たっても問題ないようにタオルなどで保護する。
- ベビーベッドはベッドガードなどを取り付けて、衝撃を和らげる。
- 赤ちゃんが寝ている場所や、周辺の安全性に配慮する。
- 頭を振りながら泣いているときや、機嫌の悪いときは抱き上げてあやす。
- 頭を振りながら、体の不調や不快などを訴えていないかチェックする。
- 赤ちゃんが眠そうにして頭を振っているときは、寝付きやすいように室温や服装、布団などを調節する。
- 赤ちゃんが頭を振って床に頭を打ち付けるときはケガをしないように毛布や布団などを敷き、激しく打ち付ける場合は抱き上げてあやす。
- 楽しそうに頭を振って遊んでいるときは少し様子を見て、あまり激しい場合はおもちゃなどを使って注意をそらす。
まとめ
赤ちゃんが睡眠前や起床時に頭を振る行動は、乳児期に比較的よく見かける行動です。
発達に問題がない場合は、時期がくれば自然に治まっていくことが多いので、あまり心配しすぎないでくださいね。
ただし、頭を振る行動以外に赤ちゃんに変わった様子がないか、しっかり見極めるようにしましょう。
自己判断が難しい場合や、少しでも不安があれば小児科を受診して相談するようにしてくださいね。