2歳くらいになると、子供もだんだん自己主張が強くなってきますよね。
他の子が遊んでいるおもちゃを取ろうとしたり、スーパーのお菓子売り場で駄々をこねたり・・・
ときには自分の欲しいものが手に入らないと、ギャン泣きしてしまうことも。
そんなときは、子供にどう言い聞かせたらいいのか悩んでしまうこともありますよね。
2歳児がわがまま過ぎる行動をしたとき、いったいどう対処すればいいのでしょうか?
そこで今回は、
- 2歳児がわがまま過ぎる理由は?
- 2歳児のわがままをどこまで許す?
- 2歳児がわがまま過ぎるときの対処法
などについて、詳しくご紹介します。
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目次
2歳児がわがまま過ぎる…その理由は?
2歳頃は「魔の2歳児」と呼ばれることもある、子供の第一次反抗期です。
自我が芽生え、一段と自己主張が強くなってくるので、ママたちも頭を悩ますことが多くなりますよね。
やろうとしたことが上手くできなかったり、思っていることが伝わらなかったりすると、ギャーギャー言い始めて手がつけられなかったりすることも・・・
この頃になると、子供が何かにつけて「イヤ!」と主張してくるので、親の方もついイライラしてしまうこともあるのではないでしょうか?
実は、2~3歳児の脳は「前頭前野」が未発達なために、我慢することができないと言われています。
前頭前野は衝動的な欲求を抑える脳機能の中枢なので・・・
この部分が未発達な2歳児は、自制心が働かず感情も上手にコントロールできないのでわがままを言ってしまうのです。
ときには、外出先でわがままを言って大騒ぎしたり、地面にひっくり返って大泣きしたりする子も見かけますよね。
2歳くらいの子供は我慢ができないだけでなく、周りの状況や、相手の気持ちを考えたりすることがまだできないので、どうしてもわがままが目立ってしまうのです。
2歳児のわがままには大切な気持ちが隠れている?
2~3歳になると順調に自我が発達していく過程で、わがままな行動が目立つようになってきます。
ときにはかまってほしくてわざと悪いことをしたり、ママを困らせるようなことをしたりするかもしれません。
そんなときは、子供がわがままを言っている理由をしっかり見極めることが大切です。
- 自分の気持ちを分かってほしい
- もっと、自分のことをかまってほしい
- もっと、甘えさせてほしい
- 自分のことを認めてほしい
など、わがままの背景には、子供の大切な気持ちが隠れている場合もあります。
子供が駄々をこねて困らせるときは、それが愛情の要求かもしれないので注意しながら対応するようにしてくださいね。
たとえば、下の子が生まれたり、保育園に通うようになったり・・・
単にわがままを言っているときもありますが、ときには不安を感じていたり、寂しい気持ちでいっぱいになっているのかもしれません。
2歳児はたくさん愛情を求める時期なので、すぐにわがままと捉えずに子供の気持ちを汲み取って、しっかり話を聞いてあげましょう。
2歳児のわがままをどこまで許す?
子供が駄々をこねていろいろな要求をしてきたときに、どこまで許したらいいのか判断するのは難しいですよね。
いつも子供の思い通りにさせるわけにもいきませんし、我慢ばかりさせてしまうのもかわいそうですよね。
2歳児のわがままをどこまで許すかの判断は難しいですが・・・
いずれ幼稚園や保育園など、集団の中に入ると「自分の主張が通らないこともある」という経験をするようになるので・・・
子供が集団の中でどのように過ごしてほしいのかということを考えながら、両親で話し合って決めるようにしたいですね。
基本的には危険を伴う行動や、人に迷惑をかけるような行動の場合はきつく叱り、それ以外は少しおおめに見て、子供の欲求を満たしてあげるようにするといいですね。
2歳児は自分の気持ちや行動をコントロールする力がないので、かんしゃくを起こしたり、急に聞き分けが悪くなったりすることもあるかもしれません。
ですが、
- 子供が状況に応じて我慢ができるようになるのは3歳頃
- 相手の立場に立って考えられるようになるのは4歳以降
と言われているので、あまり心配しないでゆっくり構えるようにしてくださいね。
この時期は「わがままばかり言わないの!」などと頭ごなしに叱ったり、我慢させ過ぎたりしないで、時と場合によってはわがままが許されないことがあるということを少しずつ教えていきましょう。
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2歳児がわがまま過ぎるときの対処法は?
2歳児のわがままと思える行動も、だんだんエスカレートしてくる場合もあります。
子供もだんだん芯のある主張をするようになり、自分で決めたり選んだりすることにこだわるようになって、聞く耳を持たない状態になってしまうことも。
子供のイヤイヤが始まっても、できるだけ感情的にならずに冷静に対処できたらいいですね。
2歳児がわがまま過ぎる行動をしたときは、次のような方法を試してみてくださいね。
状況を変えてみる
外出先などで、子供がわがままを言って手が付けられないときもありますよね。
そんなときに、「やめようね。」などと言い聞かせても、まず言うことを聞いてくれません。
だからと言って、頭ごなしに叱っても上手くいかないので、そんなときは、抱っこしてその場を去るのも一つの方法です。
それから子供の気持ちが落ち着くように、ぎゅっと抱きしめたり、膝の上に抱っこしたりしてあげましょう。
また、やってほしくないことをしているときは「今度は〇〇しようか?」など、他のことに注意を向けるような言葉がけをするといいですね。
子供の気持ちを受け止める
2歳児がわがままを言って困らせるときは、子供が怒ったり、腹が立っている気持ちをまずは受け止めてあげるようにしましょう。
気持ちをくみ取ってくれる理解者がいないと、子供もますますイライラしてしまうので、わがままな気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
「本当は〇〇したかったんだね。」など、子供の気持ちを代弁してあげると効果的です。
その後、「〇〇も楽しいけど、次は〇〇しようか?」などと、子供の気持ちを切り替えてあげましょう。
頭ごなしに叱ったり我慢させたりしない
2歳児ではまだ我慢することができないので、基本的には危険を伴うことや、他人に迷惑をかけること以外は、できるだけ子供の要求を満たしてあげるようにしましょう。
無理に我慢させたり叱ったりしても、2歳児では「なぜダメなのか?」がまだ理解できないので、自分の行動を否定されたと子供は感じてしまいます。
そうすると、だんだん子供が不安になったり、積極的な行動ができなくなったりすると言われています。
まずは危険かどうかを判断し、頭ごなしに叱ったりしないようにしてできるだけ温かく見守るようにしたいですね。
危険なことをしたときは叱る
子どもが危険な行動をしたときや、絶対に受け入れられないことをしたときは、「ダメ」なことをはっきり伝えましょう。
ケガの原因になるような行動をしたときは、子供の目をしっかり見て強い口調で「危ないからダメよ!」「痛いよ!」と繰り返し伝えるようにします。
ただし、「ダメ!」と叱るだけだと、子供の脳は恐怖を感じるだけなので、「〇〇したらダメだけど、〇〇ちゃんのことは大好きだよ。」と伝えるようにするといいですね。
叱るときは短く、分かりやすい言葉で
2歳くらいになると言葉がどんどん発達する時期ですが、大人の言うことはなかなか理解できません。
いくら理由を説明しても分かっていないことがほとんどなので、叱るときは分かりやすい言葉で短く伝えるようにしましょう。
一方的に命令したり、くどくど言って聞かせたりしないで、シンプルにダメなことを伝えるようにしてくださいね。
一貫した対応をとる
親の気分によって、子供に対する態度や言い聞かせる言葉が変わったりしていませんか?
言い聞かせる言葉や態度が一貫していないと、子供は戸惑ってしまいます。
特に、「ママは怒ったけど、パパは同じことをしても怒らなかった。」では、どちらを信用していいのか分からなくなってしまいますよね。
子供に対する保護者の言動や行動に違いがないように、事前に話し合っておくことも大切ですね。
まとめ
大人から見ると2歳児のわがままと思える行動も、よく見ると、子供がいろいろなものに興味をもって、好奇心のおもむくままに行動しているだけの場合がほとんどです。
つまり、あれもこれもやってみたいという欲求が強くなる一方で、その欲求を抑える能力が発達していないために起こる行動です。
自我が発達していく過程で、子供のわがままが目立つことも多いですが、順調に少しずつ自立へ向かっていると捉えるようにするといいですね。
2歳児には「なぜダメなのか」を理解することは難しいですが、脳の機能が育ってくると自然と理解できるようになり、わがままな行動も少なくなるのであまり心配しないでくださいね。