赤ちゃんを抱っこしたとき、ママの顔をじっと見つめているときがありますよね。
そんなとき、「ちゃんと、ママだと認識できているのかなぁ?」と思ったことはありませんか?
特に月齢が低い場合、赤ちゃんの瞳にママの顔がどんな風に映っているのか、気になりますよね。
赤ちゃんはいつ頃からママを認識して、他の人と区別することができるようになるのでしょうか?
そこで今回は、
- 赤ちゃんはどこでママを見分けているのか
- 赤ちゃんがママを認識する時期
- 赤ちゃんに早く顔を認識してもらうには?
について詳しくご紹介します。
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目次
赤ちゃんはどこでママを見分けているの?
生まれたばかりの赤ちゃんは、度の合わないメガネをかけた状態の見え方をするので、ママの顔もはっきり分かりません。
ですが、生まれたばかりの赤ちゃんでも母親の声を聞き分けたり、母乳の味や匂いを見極めたりすることができると言われています。
つまり、赤ちゃんは視覚だけではなく、聴覚、味覚、嗅覚、触覚という五感の能力を使って、ママを見分けることができるのです。
赤ちゃんは誕生直後から五感の能力を持っていることは、さまざまな実験で明らかにされていますが、これらの能力は未熟な部分も多くあります。
ですから、赤ちゃんの成長とともに五感が発達していくことで、だんだんママをしっかり認識できるようになります。
赤ちゃんがママを認識する時期はいつ?
赤ちゃんは生後間もないうちから、五感を働かせてママを認識することができますが、ママの顔がはっきり認識できるようになるまでには少し時間がかかります。
五感の中でも視覚の発達が遅いため、赤ちゃんがママの顔をしっかり認識して他の人と区別がつくようになるのは生後4ヶ月過ぎてからになります。
赤ちゃんがどのようにしてママを認識していくのか、時期や認識方法についてご紹介します。
新生児期
新生児の聴覚は発達していて、胎児のときから耳にしている母親の声を出生後に聞き分けられることが判明しています。
さらに、五感のうちの嗅覚や味覚も早い時期から発達しているため、生まれたばかりでも母乳の味や匂いに敏感で識別できます。
つまり、声や匂い、味などによって、新生児のうちからママを認識することができるんですね。
また、生後4日の乳児でも、ママの顔と他の人の顔を区別できたという実験結果もあります。※「発達科学研究教育センター」の論文より
生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.02くらいしかないので、顔の細かいところまでは分かりませんが、ママの顔を輪郭や髪型で判断することができると言われています。
特に、新生児ははっきり見えていなくても、目の前に顔らしきものがあると好んで見る傾向があります。
新生児期はママの顔も覚え始めているので、赤ちゃんにたくさん声をかけてママの顔を覚えてもらうようにするといいですね。
生後2~3ヶ月
この時期の赤ちゃんは、まだ視力が悪いので髪型や眼鏡のような、目立って分かりやすい特徴でママを覚えています。
ですから、生後3か月くらいまでは髪型がとても重要です。
ママが髪型を変えたり眼鏡を外したりすると、ママの顔を見て突然泣き出したりすることもあります。
なかには、生後4ヶ月くらいでも髪型を変えると、ママだと分からなくなってしまうこともあるので注意してくださいね。
また、この時期の赤ちゃんはものの形を見る能力は弱いですが、動かしてあげるとよく分かると言われています。
これは顔にも言えることで、赤ちゃんは視力が悪くても動いている表情は分かりやすいので、いろいろな表情を作って赤ちゃんに話しかけてあげましょう。
生後4~5ヶ月
生後4~5ヶ月頃になると、赤ちゃんはママの顔がしっかり分かるようになります。
これまでは髪型やメガネといった分かりやすい特徴で覚えていましたが、この頃になるとママの顔を明確に記憶できるようになります。
髪型が変わってもママを認識できるようになってくるので、イメージチェンジしても大丈夫ですね。
そして、これまで動いていないとよく分からなかったのが、生後5ヶ月くらいになると動いていなくても大人と同じように見えるようになってきます。
ただし、生後5ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、人の横顔をまだ認識することはできません。
赤ちゃんから見たら、目が二つ、鼻が一つ、口が一つ、それがママの顔と認識しているため、目がひとつしか見えない横顔は、まだ顔とは認識できないのです。
赤ちゃんの目の前にいても、横を向いてしまうと「ママはどこに行ったかな?」といった感じになってしまうので、赤ちゃんに話しかけるときは真正面から話しかけてあげてくださいね。
生後6~8ヶ月
生後6~8ヶ月頃には、赤ちゃんも大人と同じような顔認知へと変わっていきます。
この頃になると、笑った顔や怒った顔など表情の区別ができるようになっています。
だんだん奥行きのある立体感を感じられるようになっていき、横顔になっても顔の角度が変わっても、同じ人物であることが分かるようになっていきます。
また、生後6ヶ月頃になると、一般的にはちょうど人見知りが始まる時期ですよね。
ママのことが認識できるようになった赤ちゃんは、ママ以外の人に対して拒否反応を示してしまうこともありますが・・・
赤ちゃんがママを認識していることを、一番実感できるときではないでしょうか。
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赤ちゃんに早くママの顔を認識してもらうには?
早くママの顔を認識してもらいたいと思っても、なかなか赤ちゃんとふれあうことができない場合もありますよね。
保育園に預けたり、祖父母に見てもらったり・・・いろいろな事情で赤ちゃんを誰かに預けて面倒を見てもらうこともあると思います。
そんなとき、赤ちゃんはママを認識できなくなるのでは?と心配になったりすることもあるかもしれませんね。
いくら声や顔、匂いなどでママを認識すると言っても、赤ちゃんと関わる時間が少ないと不安になったりしますよね。
そんなときは、赤ちゃんに早くママの顔を認識してもらえるように、次の点に気を付けて赤ちゃんに接してみてくださいね。
- 視力が低い月齢の間は、ママの表情だけでなく声を頼りに見分けるので、赤ちゃんにゆっくりした口調でやさしく声かけする。
- 新生児の視力は0.02程度、20~30cmの距離がぼんやり見えるくらいなので、赤ちゃんに近づいて声かけする。
- 赤ちゃんは目がよく見えていなくても、動くものに対して敏感で注目しやすいので、表情豊かに話しかける。
- 赤ちゃんの目を見て話しかけるとママの顔を覚えやすくなるので、真正面から目を見て話しかけるようにする。
- よそ見の視線は顔を記憶しにくいので、何かをしながら赤ちゃんに横顔を見せてコミュニケーションをとらないようにする。
- 時間と心にゆとりがあるときに、短時間でも毎日楽しみながら表情豊かにコミュニケーションをとる。
まとめ
赤ちゃんがママのことをしっかり認識して、他の人と区別がつくようになるのは、生後4ヶ月~6ヶ月頃です。
ですが、実際には視覚だけでなく、声や匂いなど他の感覚を使って新生児のうちからママを認識し始めています。
赤ちゃんの成長に合わせて、だんだんママの顔もはっきり認識できるようになっていくので、笑顔でたくさん話しかけてあげてくださいね。