家事やお出かけするときなど、抱っこひもはとても便利なものです。
最近では、首すわり前から使用できる抱っこ紐もたくさん種類がありますが・・・
新生児や首すわり前の赤ちゃんなど、早い時期から抱っこひもを使って悪い影響はないのか、気になるママも多いのではないでしょうか?
赤ちゃんの首がぐらぐらしないかだけでなく、ちゃんと呼吸できるのか、足は痛くないのかなど、いろいろ不安に感じることもありますよね。
そこで今回は、
- 首すわり前の抱っこひもの影響は?
- 首すわり前に抱っこひもを使用する際の注意点
- 首すわり前の抱っこひもは縦抱きと横抱きのどっちにする?
について詳しくご紹介します。
スポンサーリンク
目次
首すわり前に抱っこひもを使うと悪い影響はある?
赤ちゃんの抱っこひもは、首すわり前でも使い方を間違えないようにすれば、とても便利なアイテムです。
赤ちゃんがぐずっているときなど、抱っこひもが使えたらとても便利ですよね。
ですが、新生児や首すわり前の赤ちゃんは、首がぐらぐらしているだけでなく体もふにゃふにゃしていて柔らかいです。
そのため、抱っこひもの間違った使い方をしてしまうと、赤ちゃんの体に負担がかかり悪い影響を与えてしまうので十分注意が必要です。
たとえば、赤ちゃんの気道がふさがれて十分息ができなかったり、股関節脱臼を起こしたりすることも考えられます。
首すわり前の赤ちゃんは自分で動くことができないので、抱っこひもで体が固定されてしまうとそのままの状態が続いてしまいます。
知らないうちに赤ちゃんの体に負担がかかっていたということもあるので、十分注意して使うようにしましょう。
抱っこひもはいろいろな種類があるので、それぞれ商品の特徴を理解した上で、できるだけ赤ちゃんの体に負担がかからないような使い方をして下さいね。
首すわり前に抱っこひもを使うときの注意点は?
最近では新生児期から使える抱っこひもも、さまざまなタイプがあります。
赤ちゃんへの影響を考えて、首すわり前に抱っこひもを使うときは、次の点に気を付けるようにしましょう。
新生児期から使用できるタイプの抱っこひもを選ぶ
新生児や首すわり前の赤ちゃんに抱っこひもを使用する際は、必ず新生児期から使用できる抱っこひもを使用しましょう。
また、新生児や首すわり前の赤ちゃんは、体がふにゃふにゃして首も安定しません。
抱っこひもやスリングはあくまでも補助的なものと考えて、できるだけ抱っこひもの上からママの手で支えるようにしてあげてくださいね。
抱っこひもに任せてママが両手を離すような使い方は、首すわり前の赤ちゃんはできるだけ避けるようにしましょう。
首すわり前の抱っこひもは赤ちゃんの体に合ったものを選ぶ
新生児から使えるタイプの抱っこひもでも、赤ちゃんが小さいと顔がうずまったり、脚が開き過ぎたりして赤ちゃんに合わないこともあります。
首すわり前の抱っこひもは必ず赤ちゃんの体に合ったものを選んで、赤ちゃんの姿勢が自然な状態になっているか確かめるようにしましょう。
また、抱っこひもを使用するときは、赤ちゃんが抱っこひもでしっかり支えられていることを確認してくださいね。
赤ちゃんが呼吸しやすい状態になっているかチェックする
首すわり前に抱っこひもを使用するときは、赤ちゃんが呼吸しやすい状態になっているかを確かめるようにしましょう。
まだ首が座っていない赤ちゃんの場合、下を向いた姿勢になると自分であごを上げる力が弱いため、気道がふさがれて十分息ができなくなる危険もあります。
縦抱きにするときはあごが下がってしまいやすいので、特に気を付けるようにしてくださいね。
赤ちゃんが自分の力で頭を持ち上げられるようになる生後3か月頃までは、呼吸しやすい状態になっているかしっかりチェックしましょう。
股関節に負担をかけないような抱き方をする
抱っこひもを使用する際に、赤ちゃんの脚の姿勢が悪くて股関節脱臼を起こすことがあります。
股関節脱臼とは脚の付け根の関節が外れる病気ですが、赤ちゃんの向き癖や抱っこひもの間違った使い方などでも脱臼してしまうことがあります。
日本小児整形外科学会では股関節脱臼を防ぐために、赤ちゃんの抱っこは正面抱き(コアラ抱っこ)を推奨しています。
コアラ抱っことは、赤ちゃんを正面から抱いたときに、赤ちゃんの両足と股関節がM字に開脚した状態でママやパパの胸にしがみつく形の抱き方です。
赤ちゃんを抱っこしたときに、長時間両脚が伸ばされるような抱き方はよくないので注意しましょう。
首すわり前の抱っこひもは長時間使用しない
抱っこひもを使うとママも手が離せるようになるので、忙しいときはついつい長く使ってしまうこともあるかもしれませんね。
抱っこひもはとても便利なものですが、一般財団法人製品安全協会によると赤ちゃんの抱っこひもの連続使用は2時間くらいまでとされています。
首すわり前の赤ちゃんを抱っこひもで抱っこすると、ずっと同じ姿勢で身動きできない状態が続いてしまいます。
新生児や月齢の低い赤ちゃんは、抱っこする時間が長くなるとその分負担も大きくなるので、できるだけ短時間にとどめるようにしましょう。
また、抱っこひもの長時間の使用は赤ちゃんの体に負担がかかるだけでなく、ママの肩や腰にも負担がかかるので上手に休憩をはさむようにして下さいね。
スリングタイプの抱っこ紐はコアラ抱きにする
新生児や首すわり前の赤ちゃんは、スリングタイプの抱っこひもを使用する場合は抱き方に注意が必要です。
スリングの横抱きは赤ちゃんの脚が閉じてしまって、開脚の姿勢がとれないので長時間の使用は股関節脱臼を起こす可能性があります。
新生児や首すわり前の赤ちゃんにスイングを使うときは、赤ちゃんの脚がM字型になるようにコアラ抱き(基本抱き)にしましょう。
スリングでの横抱きは、股関節脱臼のリスクを考えて生後4ヶ月以降にしてくださいね。
転倒しやすいので十分気を付ける
抱っこひもを使用して赤ちゃんを抱っこすると、どうしても足元が見えにくく転びやすいので十分注意が必要です。
もし、荷物を手に持った状態で抱っこしていると、とっさの時は手が出ないで赤ちゃんが怪我をしてしまうことも考えられます。
赤ちゃんを抱っこひもで移動する際は、足元に十分注意して転倒しないように履物にも気を付けてくださいね。
スポンサーリンク
首すわり前の抱っこひもは、縦抱きと横抱きどっちにする?
首のすわっていない赤ちゃんに使用する抱っこひもは、縦抱きタイプと横抱きタイプのどっちがいいのか迷ってしまうのではないでしょうか?
最近では、新生児のうちから縦抱きできる抱っこひもや、首すわり前までは横抱きで、首が座ったら縦抱き用に組み替えるものなど、いろいろありますよね。
縦抱きと横抱き、どちらのタイプの抱っこひももメリットとデメリットがあります。
それぞれの商品の特徴を十分理解したうえで、首すわり前の赤ちゃんの体に負担がかからないような抱っこひもを選ぶようにしましょう。
首すわり前の赤ちゃんに抱っこひもを使用する場合の一般的なメリットデメリットをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
縦抱きタイプ抱っこひも
【メリット】
- M字型開脚になるので、股関節脱臼のリスクが低い。
- 赤ちゃんがママと密着しているので安心感が生まれる。
- 両手があくので、一時的に両手を離すことができる。
- 縦抱きにすると赤ちゃんの目線が変わって、機嫌がよくなることが多い。
【デメリット】
- 顎が下がり、気管支がふさがれて呼吸が苦しくなりやすい。
- 縦抱きにすると首がぐらぐらして不安定になりやすい。
- 縦抱きの抱っこひもの装着に、慣れるまで時間がかかることもある。
- 密着しているので暑い時期は赤ちゃんの体温が上がりすぎたり、蒸れたりしやすい。
横抱きタイプの抱っこひも
【メリット】
- 首すわり前でも、赤ちゃんの頭と首が安定している。
- 寝かせた状態で抱っこするので、自然な姿勢をキープすることができる。
- 赤ちゃんの様子が確認しやすい。
- ママと密着していないので蒸れずに涼しい。
【デメリット】
- 足が伸ばされた状態になる可能性があるので、股関節脱臼にならないように注意が必要
- 横抱きにすると幅があるので、周りにぶつけやすく動きづらい。
- 横抱きタイプの抱っこひもは落下防止や、水平を保つために必ず両手を添える必要がある。
- 赤ちゃんを支える必要があるため、家事や買い物をしたいときなどには向かない。
※これらのメリットデメリットは商品によっては当てはまらない可能性も考えられるので、事前に抱っこ紐の特徴をしっかり確認して下さいね。
また、商品によっては使用期間が短いものもあるので、購入する前に使用できる期間を確認しておきましょう。
まとめ
新生児や首すわり前の赤ちゃんは、頭と首だけでなく体全体が不安定なため、抱っこひもを使用するときは十分注意が必要です。
赤ちゃんが抱っこ紐でおとなしく抱っこされていると、ママも用事ができるのでつい時間がたってしまうこともあるかもしれませんが・・・
首すわり前の赤ちゃんは、抱っこひもで抱かれている間は自由に動けません。
赤ちゃんの体に負担がかからないように十分気を配って、できるだけ短い時間にとどめるようにしてあげてくださいね。
また、抱っこひもも種類がたくさんあるので、使う時期や用途などをしっかり考えて赤ちゃんに合ったものを選ぶようにしましょう。