赤ちゃんが生まれると、これまで普通に見ていたテレビの音や光などが気になり始めませんか?
自分がテレビをつけていなくても、家族の誰かがテレビをつけっぱなしで見ることも普通にありますよね。
そんなとき、テレビの音が大きかったり、画面がちらちらしたりすると…「赤ちゃんに悪い影響があるのでは?」と心配になったりするものです。
特に新生児の場合、BGMのようにいつもテレビの音が聞こえていても、赤ちゃんの体や発達に問題はないのでしょうか?
そこで今回は、
- 新生児にテレビの音は雑音や騒音になる?
- 新生児にテレビはどんな影響を及ぼす?
- 新生児にテレビの光や電磁波の影響は?
などについて、詳しくご紹介します。
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目次
新生児にはテレビの音は雑音や騒音になる?
新生児が寝ている近くでテレビがついていると、テレビの音が赤ちゃんにとってうるさくないのか気になりますよね。
大人には理解できるテレビの内容も、新生児にとっては何も理解できないのでテレビの音量が大きすぎると、やはり赤ちゃんにとって騒音になってしまいます。
新生児の聴力は大人に比べると未熟ですが・・・
赤ちゃんの聴力はママのお腹の中にいるときから備わっていて、生まれてすぐにママの声を認識できるくらい聴力が発達しています。
ですが、テレビなどの雑音が多い環境にいると新生児のうちは相手の声の識別が難しいので、テレビの音でママの声もかき消されてしまうので注意しましょう。
テレビがBGM状態でつけっぱなしになっていると、ママがあやしてくれる声も聞き取りにくいですよね。
生まれたばかりの赤ちゃんは不安でいっぱいなので、聞きなれたママの声をしっかり聞かせて安心させてあげてくださいね。
できるだけ、新生児が寝ているそばでテレビを見たり、赤ちゃんのお世話をしながら何気なしにテレビをつけたりしないように十分配慮したいですね。
新生児にテレビは悪い影響があるの?
生まれて間もない赤ちゃんはテレビに無関心ですが、生後1ヶ月もするとテレビの音が聞こえたときにチラッとテレビの方向を見るようになります。
月齢の低い赤ちゃんは視力が弱いので、まずは聴覚によってテレビに関心を持ち始めるようになるのです。
新生児のうちは赤ちゃんがテレビを見ていないので、あまり影響はないのでは?と思われるかもしれませんが・・・。
実は、赤ちゃんがテレビを見ていなくても、耳に飛び込んでくるテレビの音だけで子供の脳に悪影響を与えるという研究結果もあります。
1日に耳にしているテレビの音が長い子供ほどその影響も大きく、保育園や幼稚園の遊びの時間に集中力にかける傾向が目立つことも分かっています。
つまり、赤ちゃんが寝ている状態でテレビを見ていなくても、音だけはしっかり子供の脳に届いているため悪影響を与えるというのです。
できるだけ、新生児がいる部屋でテレビを見たり、つけっぱなしにしたりしないよう注意が必要ですね。
新生児にテレビの光や電磁波の影響はある?
新生児の赤ちゃんがいると、テレビの光や電磁波の影響はないのか気になるママさんも多いのではないでしょうか?
テレビから目に入ってくる光は、赤ちゃんにとって強い刺激になります。
特に、テレビの光の中に含まれるブルーライトは、眠りを促すホルモンのメラトニンの分泌が抑えられるので注意が必要です。
夜間にテレビからの光刺激を受けると、赤ちゃんの睡眠の妨げになったり、眠りが浅くなったりするので気を付けるようにしましょう。
電磁波においても、詳しいメカニズムははっきりしていませんが、体に悪影響を及ぼすといった懸念も多くあります。
実際にはテレビ以外にも身近にある家電製品は、電磁波を発生するものばかりで避けるのも難しいですが・・・
できるだけ電磁波の影響を受けそうな家電、携帯電話、ドライヤー、ホットカーペット、電子レンジ、エアコン、などに、新生児の赤ちゃんを近づけないようにしましょう。
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赤ちゃんにテレビはどんな影響を与える?
新生児期もあっという間に終わり、これから赤ちゃんにテレビを見せる機会も出てきますよね。
そんなとき、赤ちゃんにどんなテレビの見せ方をしたらいいのか、テレビの影響についても気になるのではないでしょうか?
日本小児科医会は「子どもとメディア」の問題に対する提言を発表し、「2歳までのテレビやビデオの視聴を控えましょう。」と呼びかけています。
赤ちゃんに長時間テレビを視聴させることで、言葉の遅れや社会性の発達に遅れが出る可能性があるからです。
テレビが赤ちゃんに与える影響は、どんなことが考えられるのか具体的にご紹介しますね。
- テレビをつけっぱなしにしていると、言葉を覚えるために大切な声がしっかり聞き取れない。
- テレビの視聴時間が増えるほど、赤ちゃんに話しかける時間も減少するので言葉の発達に遅れが出る。
- 赤ちゃんが遊んでいるときに、テレビが付いていると気が散ってしまうので集中力も育たなくなる。
- テレビの長時間の視聴は外遊びの機会を奪い、運動不足や運動能力の遅れにもつながる。
- テレビをつけっぱなしにしていると、親の注意も散漫になるだけでなく赤ちゃんとのコミュニケーション不足を招く。
- テレビの長時間視聴はコミュニケーション能力の低下など、心身の発達の遅れや歪みが生じる恐れがある。
赤ちゃんにテレビを見せるときの注意点は?
赤ちゃんにテレビは悪影響を及ぼす可能性があるからと言って、100%ダメだというわけではありません。
できるだけ赤ちゃんにテレビを見せないほうがいいと言っても、2歳までテレビを見せないなんてとても難しいですよね。
1歳くらいまではテレビを見せないようにして、1歳半~2歳くらいを目安に1日15分程度までにするといいですね。
また、テレビを見せるときは下記の点に注意して、赤ちゃんの体や心の発達を阻害しないようにしましょう。
- テレビやビデオを長時間見せない。
- テレビをつけっぱなしにしない。
- 子供だけでテレビを見せない(できるだけ、親も一緒に見て話しかける。)
- 授乳中や食事中にテレビをつけない。
乳児期は五感を十分に使って身近な人とのコミュニケーションをとりながら、いろいろな経験を積むことが重要です。
特に赤ちゃんが働きかけてきたときに、それに反応して答えてあげることが大切です。
基本的にテレビを見ているときは一方通行で、赤ちゃんとのやり取りの時間を奪ってしまいやすいので気を付けてくださいね。
赤ちゃんと一緒にテレビを見ながら、話しかけたり歌ったりして親子のコミュニケーションツールとして役立てるような使い方をするといいですね。
まとめ
新生児のうちはテレビやビデオなどのメディアとの接触は、保護者が機会を作らない限り発生しません。
普段からテレビをつけっぱなしにしたり、どうしても見たい番組を赤ちゃんと一緒に見たり・・・
多くの場合、無意識にやってしまうことが、赤ちゃんとテレビとの接触時間を増やしてしまう可能性があります。
できるだけテレビの影響を受けないように、赤ちゃんの寝る場所やテレビをつける時間など配慮するようにしてあげてくださいね。