生後5ヶ月の赤ちゃんといえば、かわいい盛りですね。
ところが突然、驚くほどの奇声を上げる赤ちゃんにびっくりさせられることも。
少し前までは、「あ~」とか「う~」とか言っていたのに、急に叫び声を上げるとママも戸惑ってしまいますね。
赤ちゃんの奇声が続くと、「もしかして、かんのむし?」「何かの病気では?」と心配されるママもいるようです。
そこで今回は、生後5ヶ月の赤ちゃんが奇声を上げるのはなぜか、問題はないのかなど、対処法も含めて詳しくご紹介します。
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目次
生後5ヶ月の赤ちゃんが奇声を上げるのはなぜ?
赤ちゃんの奇声は聴力の発達に伴うもの
赤ちゃんの「キーーッ!」という奇声は、聴力と感情の発達に深い関係があります。
赤ちゃんは生後5~6ヶ月頃になると聴力が発達し、自分の発した声が認識できるようになります。
自分の声と周囲の音を聞き分けられるようになると、自分の口から声が出るのが楽しくていろいろな声を出して遊ぶようになるのです。
赤ちゃんは奇声をあげて遊んでいるうちに口や舌の使い方を覚え、やがてそれが言葉とつながっていくのです。
頑張って、声を出す練習を始めているんですね。
赤ちゃんの奇声は感情表現の一つ
自分の意思を言葉で伝える手段がない赤ちゃんのうちは、感情表現として奇声をあげたりすることは決して珍しいことではないのです。
赤ちゃんの機嫌がいい時は奇声を上げても、何も問題はないので心配しないで見守りましょう。
もしも、お腹が痛い、頭が痛いなど身体の不調を訴えるときは、赤い顔して叫び続けますよね。
ママの顔を見てニコニコすることはないので、その辺で判断してくださいね。
生後5ヶ月は気持ちや感情が上手く表現できない
赤ちゃんの奇声は、自分の気持ちや欲求が言葉や行動で表現できるようになると、だんだん治まってきます。
生後5ヶ月頃は感情をどのように表していいのか分からなくて、奇声をあげているんですね。
では、奇声はいつまで続くの?と気になりますが、子供の性格や個性によっても異なるので明確な答えはありません。
生後5ヶ月頃の赤ちゃんの奇声は成長段階の一つに過ぎないので、ゆっくり構えて心配しすぎないようにするといいですね。
そうは言っても、あまりにも奇声が続くとやはり心配になってしまうものです。
そこで、赤ちゃんの奇声を上げることに関連してよく言われる、
- かんのむし
- 発達障害
について、ご紹介します。
赤ちゃんが奇声をあげるのは「かんのむし」?
かんのむしとは「かんむし」とも呼ばれていますが、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
昔の人は「かんのむし」のせいにしていた!
かんのむし(疳の虫)の「疳」は、かんしゃく(癇癪)の癇が語源とされています。
昔からある、赤ちゃんの夜泣き・かんむしに効くお薬で有名ですね。
よく、昔の人は
- 夜泣きがひどい
- 奇声をあげる
- かんしゃくを起す
- ひきつけ
などの症状が表れたときに、「この子はおなかに虫がいる」なんて言い方をしていました。
もちろん、体の中に「かんのむし」という本当の虫はいませんよ。
ときには赤ちゃんが奇声を発したり、自分の頭を食べにぶつけたり、親がどう扱ったらよいかわからないときがあります。
そんなとき、昔の人は体の中にいる悪い虫、すなわち「かんのむし」という虫のせいだと信じ、神社にお参りしたりご祈祷をあげてもらったりしていたのです。
今でも、虫封じのお寺や神社が全国にたくさん残っていますよ。
「かんのむし」は乳幼児のストレス症状
「かんのむし」は現代医学では「小児神経症」と呼ばれ、乳幼児特有のストレス症状のことを言います。
たとえば、
- 赤ちゃんのキーキー声
- ものを投げつける
- 夜中によく泣き叫ぶ
など、神経が過敏な赤ちゃんにいろいろな症状が表れることがあります。
ですが、生後5ヶ月頃の赤ちゃんの奇声は、基本的には成長過程で自然と消えていくもので、心配がない場合がほとんどです。
生後5ヶ月頃の赤ちゃんが奇声を上げても、すぐには「かんのむし」とは考えずにしばらく様子を見るようにしましょう。
できれば、赤ちゃんの奇声は「かんのむし」のせいで、一時的なものだから仕方ない・・・
そう考えることができたら、ママも肩の力が抜けて育児が少し楽になるかもしれませんね。
生後5ヶ月の赤ちゃんが奇声を上げるのは発達障害?
赤ちゃんが奇声を上げると、自閉症などの発達障害などでは?と心配されるママもいますが、生後5ヶ月頃の赤ちゃんの奇声は特に問題がない場合がほとんどです。
発達障害の中には、奇声を上げるという行動が見られるのも事実ですが、
奇声を上げる = 発達障害というわけではありません。
また、たとえ乳児期に発達障害の特徴があっても、年齢とともに改善されていく場合も多くあります。
そのため、発達障害かどうかの判断はとても難しく、はっきり分かるのはだいたい3歳くらいだと言われています。
生後5か月頃の赤ちゃんでは、まだ何も分からないので心配しすぎない方がいいですね。
それよりも、赤ちゃんが奇声を上げているときは、赤ちゃんの気持ちをくみ取っていろいろ対処してあげましょう。
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生後5ヶ月の赤ちゃんが奇声をあげるときの対処法は?
生後5ヶ月頃の赤ちゃんは自分の伝えたいことが言葉できないだけでなく、まわりの状況がまだ理解できません。
ときには、奇声に驚かされたり、イライラさせられたりすることもあるかもしれませんが・・・
赤ちゃんは何かを伝えようとして、一生懸命に奇声を発しているのかもしれません。
生後5ヶ月頃の赤ちゃんが奇声を上げるときは、その場の様子を見ながら対処をしてあげるようにしましょう。
いろいろな状況に合わせた対処法をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
声が出せることが楽しい
赤ちゃんが、ご機嫌で手足をバタバタさせながら奇声を発しているときがあります。
いろいろな声を出せることが嬉しくて、きっと自分の声で楽しんでいるんですね。
そんなときは、赤ちゃんに声をかけてあげたり、体をさすってあげたりしてママも一緒に遊んであげてくださいね。
外出先で奇声を上げたときは、赤ちゃんの口元に人差し指を当てて「シー」と言って、静かにすることを覚えさせるといいですよ。
疲れて眠い
赤ちゃんは眠くなるとママに甘えたくなります。ママの顔が見えなくて呼んでいるのかもしれません。
奇声を上げれば、大好きなママが「どうしたの?」・・・
そう言って、抱っこしてくれることをちゃんと知っているのですね。
夕方になると赤ちゃんの疲れもあって、奇声も一段とヒートアップしてしまいます。
そんなときは赤ちゃんを抱っこしてトントンしたり、子守歌を歌ったりしてリラックスさせてあげましょう。
誰かに注目してほしい
ママも忙しくて、赤ちゃんにかまってあげられないときもありますよね。
そんなときに限って、赤ちゃんは一緒に遊んでほしくて奇声を上げて気を引こうとしますね。
どうしても手を離せないときや、かまってあげられない場合は赤ちゃんにしっかり声掛けをしましょう。
ママの声が聞こえるだけで、安心して大人しくなったりしますよ。
思い通りにならない!困っていることを伝えたい
もしかしたら、赤ちゃんは自分ではどうにもならないことや、困っていることを一生懸命に伝えようとしているのかもしれません。
お腹はすいていないか、おむつはきれいか、痛いところはないかなど、赤ちゃんの気持ちをくみとって問題を解決してあげましょう。
ママがお世話してくれることが嬉しくて、気持ちも落ち着くことがありますよ。
ただ、体調が悪くて奇声を上げている可能性もあるので、いつもと様子が違うかどうか注意してみてあげてくださいね。
不安や戸惑いがある
赤ちゃんにとって初めてのことは、不安や戸惑いでいっぱいになります。
たとえば、初めての人に合ったり、初めての場所に出かけたりなど。
気分が高まり興奮状態にあると、赤ちゃんが奇声を上げて体をのけぞってしまうこともあります。
こんなときは、ぎゅっと赤ちゃんを抱きしめて落ち着かせてあげ、不安や戸惑いを取り除いてあげましょう。
赤ちゃんがリラックスできるように音楽を流したり、絵本を読んだりしてしっかりスキンシップをとるようにするといいですよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
生後5ヶ月の赤ちゃんが奇声を上げることは、程度の違いはありますがごく普通のことです。
赤ちゃんが奇声を上げたときは、まずは抱っこして安心させてあげるといいですよ。
赤ちゃんの奇声は成長とともにだんだん治まってくるので、それぞれの原因に合った対策をとりながらママものんびり構えるようにしましょう。
おしゃべりができるようになるまでは、赤ちゃんにとって奇声はコミュニケーションの手段だと思ってくださいね。